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OpenAIが、消費者向けハードウェア事業への本格参入の第一歩として、画面を持たないモバイル型の「ChatGPT搭載スマートスピーカー」を開発中であることが、関係者の証言により明らかになりました。このプロジェクトはJony Ive(ジョニー・アイブ)氏のデザインスタジオ「LoveFrom」と共同で進められていますが、前週にAppleから営業秘密侵害で提訴されるなど、開発体制をめぐる法的緊張が高まっています。

開発中のデバイスは、従来の命令応答型のスマートスピーカーとは一線を画し、人間のパーソナルアシスタントに近い「生命感のあるコンパニオン」として位置づけられています。主な特徴は以下の通りです。
OpenAIはこのデバイスの開発を加速するため、前年にAppleの元幹部らが率いるハードウェア新興企業「io Products」を65億ドルで買収していました。
Appleは前週、OpenAIがAppleの営業秘密を不正に盗用してハードウェア開発を急がせているとして、開発・販売の差止請求訴訟を提起しました。
Appleの訴状では、io Productsの共同創業者であり、現在はOpenAIのハードウェア責任者を務めるTang Tan(タン・タン)氏(元iPhone製品デザイン責任者)が、Appleの元デザイナーやエンジニア400名以上をOpenAIへ引き抜く工作を主導し、将来の製品情報やエンジニアリング手法を不当に入手したと主張されています。他にも、元Appleデザイン最高責任者のEvans Hankey氏や、Vision Pro開発を率いたPaul Meade氏がOpenAIのハードウェア部門に所属しています。
これに対しOpenAI側は、「他社の営業秘密には一切関心がない」とし、提訴には根拠がないと反論しています。また、開発中のスピーカーはAppleのHomePodとは意図やオーディオシステム構造が全く異なり、特許や営業秘密の侵害には当たらないと主張しています。
本スピーカーは、AppleのHomePodやAmazon Echoのような「スマートホームのハブ」という位置づけを超え、「自律的にパーソナライズされる物理的なChatGPT」としての差別化を目指しています。
しかし、Appleによる差止命令が認められた場合、プロジェクトが数年単位で遅延する恐れがあります。現時点では、OpenAIは2026年中の製品発表、2027年の発売を目指していますが、法的紛争の推移次第では計画が大きく流動的になる可能性があります。