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米Bloomberg(ブルームバーグ)は、OpenAI(オープンAI)が初めて自社開発しているAIハードウェア製品が、ディスプレイ(画面)を搭載しない「ポータブル(持ち運び可能)スマートスピーカー」型デバイスになると報じました。このデバイスは家庭内での「人間のようなAIコンパニオン」としての役割を担うことを目指していますが、元提携先でもあるApple(アップル)から営業秘密の侵害で提訴されたため、製品リリースのタイムラインに影響が出る可能性があります。
報道によれば、この新デバイスはOpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏と、Appleの元チーフデザイナーであるジョニー・アイブ氏によって共同開発が進められています。プロトタイプを体験した関係者によれば、その完成度は「目を見張るほど素晴らしい」とされています。
主な仕様と特徴は以下の通りです。
機能としては、スマートホーム家電の操作、質問への回答、メディア再生、メッセージ送信に加え、時間の経過とともにユーザーの好みや行動パターンを自律的に学習し、パーソナライズされた提案(プロアクティブな提案)を行うとされています。

もしこの「AIコンパニオン」が日本でも発売されれば、日本の家庭におけるスマートホームのあり方や、高齢者の見守り、独居世帯の良き話し相手として大きな影響を与える可能性があります。
しかし、日本の消費者がこの製品を手にできる時期は、現在泥沼化しつつあるAppleとの法的紛争によって大幅に遅れる、あるいは発売そのものが頓挫するリスクがあります。Appleは「OpenAIが同社の機密情報(特に独自の金属仕上げ技術など)を盗んでこのデバイスを開発した」と主張し、裁判所に対して製品の販売差し止め命令(発売前に販売を禁止する法的な命令)を請求しています。OpenAI側は「Appleの既存のHomePodなどとは全く異なる製品であり、秘密の侵害には当たらない」と反論していますが、もともと2026年と噂されていた発売時期はすでに2027年へと延期されており、今回の訴訟の行方によってはさらなるタイムラインの後退が不可避とみられます。
かつてAppleでiPhoneやiPadをデザインした伝説的デザイナーのジョニー・アイブ氏と、AIの最前線を走るサム・アルトマン氏のタッグによる「画面のないコンピュータ」のコンセプトは、スマートフォンに代わる「ポスト・スマホ」の有力候補として大きな期待を集めています。画面をなくすことで、ユーザーが画面に視線を奪われる「スマホ依存」から脱却し、声と周囲の映像認識だけでシームレスにAIが日常をサポートする世界観を描いています。しかし、プロダクトデザインの核となる筐体の仕上げやハードウェアノウハウに関してAppleから提訴されたことは、OpenAIのハードウェア事業にとって極めて大きな障壁です。今後の裁判の進捗が、次世代AIハードウェア市場の勢力図を大きく左右するでしょう。