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米OpenAI(オープンAI)社の安全システム部門(Safety Systems)の責任者であるヨハネス・ハイデッケ(Johannes Heidecke)氏が辞任した。これに伴い同社は、安全性(セーフティ)部門と研究(リサーチ)部門を一つに統合し、新設されたリサーチ・安全担当VP(バイスプレジデント)であるミア・グレーゼ(Mia Glaese)氏の指揮下とする組織再編を発表した。
ハイデッケ氏は2021年にAI安全アナリストとして同社に入社し、2024年に前任のリリアン・ウェン(Lilian Weng)氏の後を継いで安全システム部門のトップに就任した。彼のチームは、AIモデルのアライメント(AIの動作を人間の意図や倫理基準に沿わせる技術)やルールベースの報酬システム、極めて危険なモデル機能の評価などを担当していた。
チーフ・リサーチ・オフィサーであるマーク・チェン(Mark Chen)氏は社内文書で、「安全性の取り組みをモデル開発の初期段階から直接統合し、製品やリリースの決定に関与させることが重要」と再編の論理を説明した。しかし批判的な意見として、安全性チームが研究開発部門の下部組織となることで、安全性の懸念がある場合にリリースの延期や中止を求めるための「構造的な独立性」や発言権が失われるとの懸念も持ち上がっている。
同社では安全関係の役職や専門チームの解散が相次いでいる。2024年5月に「Superalignment(超アライメント)」チームの共同リーダーであったイリヤ・サツケヴァー氏やヤン・ライケ氏が離脱したのを皮切りに、AGI Readinessチーム、Mission Alignmentチームなどが次々に解散された。直近でも、アプリケーション責任者のフィジー・シモ氏が健康問題から退任している。
今回の組織再編は、OpenAIが新規株式公開(IPO)に向けて準備を進めつつ、米国の42の州司法長官からユーザーデータの取り扱いや広告ポリシーに関する共同調査(サブピーナの送達)を受けるなど、外部からの監視の目が極めて厳しくなる中で実施された。開発の「スピード優先」と「安全性の確保」のトレードオフをどう管理するのか、同社の模索と葛藤が続いている。

TNW | Artificial-intelligence
OpenAI folds safety into research as head of safety exits
Johannes Heidecke is leaving OpenAI as the company merges safety and research under a new VP role. It's the latest in a long line of safety exits and team disbandments.
https://thenextweb.com/news/openai-heidecke-safety-head-leaving-research-merger

Engadget
OpenAI's head of safety is reportedly leaving as part of company reorganization
The role will be replaced by an executive in charge of both research and safety teams.
https://www.engadget.com/2212941/openai-head-of-safety-leaving-company-reorganization