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スペースXAI(旧xAI)を率いるイーロン・マスク氏は、自身のソーシャルメディアプラットフォーム「X」において、競合する AI スタートアップの Anthropic(アンソロピック)に対するこれまでの懐疑的な評価を一転させ、「自分が明らかに間違っていた」と率直に認めました。さらに、同社がリリースした「Mythos」や「Fable」といったモデルを高く評価し、「現時点で明らかにAI業界のリーダーである」と賞賛を贈りました。
マスク氏はかつて(2025年9月)、「Anthropicが(AI開発競争で)勝利を収める可能性は皆無だ」と投稿し、同社の開発体制や成長性に対して強い不信感を示していました。しかし今回の投稿では一転して、「MythosやFableほど優れたモデルをリリースした企業は他になく、近いうちに次期モデル『Mythos 2』を準備してくるのは確実だ」と最大の賛辞を送っています。
Anthropicは2026年5月から、スペースXAIが保有するMemphisの超大型スーパーコンピュータ「Colossus」などの巨大なGPUインフラを短期リースする契約を結んでいます。市場からは「マスク氏が競合相手であるAnthropicを不利にするために、この依存関係を悪用してアクセスを遮断するのではないか」という懸念も生じていました。これに対しマスク氏は、「競合相手であっても、致命的な損害を与えるような形でインフラを遮断することは決してしない。それは私のやり方ではない」と強く否定しました。
マスク氏は、競合相手へのインフラ提供が自身のポリシーである裏付けとして、他企業の例を挙げました。テスラにおける電気自動車(EV)関連特許の無償開放やスーパーチャージャーネットワークの競合他社への開放、またスペースXにおける他社商業衛星の公平な打ち上げ、さらにXにおける自身への批判アカウントの容認などを挙げ、技術革新はオープンな競争と共通インフラの提供によって促進されるという信念を表明しています。
計算資源の確保がAIラボの死活問題となる中で、マスク氏が競合他社へのGPUインフラ供給を保証し、その実力を率直に認めたことは、業界のフェアプレイ精神を象徴する出来事と言えます。スペースXAI自体の製品開発力だけでなく、超大型GPUサーバーの「インフラ提供元」としての存在感も同時に示すことで、スペースXAIの多面的な影響力がより明確になりました。