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米国の金融分析サービス「Trefis」は、NVIDIA(エヌビディア)の株価に対する最新のバリュエーション(投資価値評価)分析を公開しました。現在の株価約202.78ドルにおける今期予想PER(株価収益率、株価が1株当たり純利益の何倍かを示す指標)は22.6倍とプレミアム(上乗せ価値)が付いているものの、3年後の2029年度の予想利益に基づくとPERは13.3倍へと低下し、将来の成長を織り込んだ「フォワードPERディスカウント」(将来の利益成長を見越して、株価のPERが将来的に下がる現象)が強く働いていると指摘しています。
市場のコンセンサス(合意形成された予測値)では、NVIDIAの売上高は今後数年間で年平均32%成長すると見込まれています。一見すると高いハードルですが、同社の直近12カ月間の売上高は前年同期比71%増、前四半期は85%増を記録しており、この予測値はむしろ成長の鈍化を織り込んだ現実的な試算であると分析されています。
今後の持続的成長を支えるドライバーとして、同社史上最速のペースで生産立ち上げが進む次世代GPUアーキテクチャ「Blackwell」が挙げられます。また、新規市場の獲得に向けて投入される新型CPU「Vera」は、NVIDIAにとって未踏である2,000億ドル規模のTAM(実現可能な最大の市場規模)を開拓すると期待されています。
過去の株価下落局面において最大84%の下落を記録した歴史があるなど、NVIDIA株には高いボラティリティ(価格変動の激しさ)が伴います。しかし、3年後を基準としたフォワードPER 13.3倍という水準は、株価の上昇を保証するものではないものの、急激な株価下落に対する強い「安全マージン(下値のクッション)」として機能すると評されています。
NVIDIAのバリュエーションを評価する上では、目先の株価プレミアムに惑わされず、その後の成長見通しを注意深く検証することが重要です。特に、将来の株価の動向は「データセンター部門の売上高」が市場予測を達成し続けられるかに大きく依存しており、投資家にとっては今後も同部門の業績推移が最重要の監視指標であり続けると見られます。
引用元:Trefis