AI関連の最新ニュースをピックアップ

米Metaは2026年7月7日、スマートグラス「Ray-Ban Meta」などのAIグラスに関するプライバシー対策FAQブログを公開し、盗撮への悪用を防ぐ新たな防衛策を発表しました。撮影中に周囲へ知らせるための白色LED「キャプチャLED」(撮影中ランプ)に対して、物理的な破壊や改造といった妨害行為が検出された場合、カメラ機能を強制的に無効化するシステムアップデートを実施します。
MetaのAIグラスは、音楽再生やAIアシスタント機能のほか、手ぶらで写真や動画を撮影できます。撮影時は前面のキャプチャLEDが点灯または点滅し、撮影中であることを周囲に知らせる設計となっています。 これまで同社は、LEDがテープなどで覆い隠されたことを検知してカメラを無効にする機能を導入していました。しかし、一部のユーザーがテープによる目隠しにとどまらず、LED自体を取り外したり物理的に破壊したりする巧妙な手口で「周囲に気付かれないカメラ」へ改造する事例が相次いでいました。
米国ではLEDの除去改造を請け負う業者が確認されており、Facebookの「Marketplace」などでもサービスが出品されていました。 これを受けてMetaは、物理的な破壊・改造を検知した際もカメラを停止させる制御を組み込みます。これに加え、改造サービスの宣伝広告やマーケットプレイスへの出品を即座に削除し、該当アカウントの停止措置を実施する方針です。さらに、Metaのプラットフォーム内外を問わず、こうした改造サービスを販売する個人や事業者に対しては法的手段を講じるとしています。
AIグラスやスマートグラスは、日常の記録を劇的に便利にする一方で、プライバシー侵害や盗撮への懸念が常に指摘されてきました。 Metaがハードウェアおよびソフトウェアの両面で改造検知を強化し、悪質業者への法的措置にまで踏み込むことは、ウェアラブルAI機器(身につけて使うAI端末)の健全な普及に欠かせないステップと言えます。シャッター音の音量変更が難しい仕様であるなか、LEDによる視覚的な通知機能を守ることが最優先の対策として位置づけられています。