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Anthropicは、開発者向けのコマンドラインAIアシスタント「Claude Code」のデスクトップ版において、アプリ内ブラウザ(in-app browser:アプリの中に組み込まれたWebブラウザ)機能を新たに提供開始しました。これにより、Claudeがユーザーに代わってWebブラウジングを行い、外部のドキュメントやデザイン案、ローカルの開発サーバーで稼働しているWebアプリを直接読み込み、操作やクリックなどのインタラクションが可能になりました。
Claude Codeに組み込まれたブラウザ機能は、ユーザーのローカル環境から安全に隔離されたサンドボックス環境で動作します。ユーザーの個人ブラウザの保存済みログイン情報や閲覧履歴とは切り離された、クリーンなブラウザプロファイルが使用されます。また、セッション(ブラウザの起動から終了までの一連の操作データ)を永続化するかどうかはユーザー側で自由に設定できます。
Anthropicの公式ドキュメントによると、アプリ内ブラウザと「Claude in Chrome」拡張機能には明確な役割分担があります。アプリ内ブラウザはログイン認証が不要なテストや一般公開ドキュメントの参照に適しています。一方で、ユーザー個人のログイン情報を必要とするようなプライベートな操作を行わせたい場合は、ログイン状態を共有できるChrome拡張機能の使用が推奨されています。
今週はAIを利用したブラウジング技術が大きく動いています。競合のOpenAIは、スタンドアロンのAIブラウザ「ChatGPT Atlas」を廃止し、最新のChatGPT desktopアプリ(デスクトップアプリ)にアプリ内ブラウザを統合する方針を発表しました。Mac向けには他にも様々なAI特化型ブラウザが登場しており、AIエージェントがWebを介してタスクを自動実行する機能(Agentic Web Browsing)の開発競争が加速しています。
これまでのClaude Codeはローカルファイルの編集やターミナルコマンドの実行が中心でしたが、今回のアプリ内ブラウザの追加により、動作中のWebサイトを確認しながらのデバッグや最新API仕様の参照など、一連の開発ワークフローが格段にシームレスになると期待されます。AIエージェントが「コードを書くだけ」から「ブラウザで動作確認まで行う」フェーズへ進化した事例と言えます。