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Anthropicは2026年6月4日21:52 UTC(日本時間2026年6月5日06:52)、ターミナル(文字入力で操作する画面)で動作するAIコーディング支援ツール「Claude Code」の最新版となるv2.1.163を公開しました。今回のアップデートでは、組織の管理者が利用可能なバージョン範囲を指定できる制御機能や、機能拡張プラグインの管理コマンド、外部機能連携のための仕様改善など、6件の新機能と14件以上の不具合修正が実施されました。特に企業のセキュリティポリシーに合わせた管理機能が強化された点が特徴です。
管理者が組織内で使われるClaude Codeのバージョン範囲を強制できる設定項目として「requiredMinimumVersion」と「requiredMaximumVersion」が追加されました。これにより、許可された範囲外の古い、または検証されていないバージョンでツールを起動しようとした場合、起動が自動的に拒否され、承認されたバージョンへのアップデートが促されます。セキュリティポリシーの遵守や安定運用の観点から有用な機能です。
インストールされている拡張機能を一覧表示する「/plugin list」コマンドが追加され、有効・無効状態での絞り込み表示が可能になりました。また、割り込み処理(特定の動作が発生した際にプログラムを実行する仕組みであるフック)機能において、エラーを出さずにAIへ追加の文脈を伝えて対話を継続できる改善が施されました。さらに、外部データ連携規格であるMCP(Model Context Protocol:外部ツールやデータソースとAIモデルを接続する規格)のサーバーに対してセッションIDを渡せるようになり、ワークフローの連携がより強固になりました。
様々な開発環境における不具合が修正されました。例えば、bazel(ビルド・テスト用ツール)やEDR(エンドポイント検出および対応:セキュリティ対策ソフトの一種)保護下の環境でシェルコマンドが失敗する問題や、Windows環境で特定フォルダにアクセスする際に発生するエラーなどが解消されています。また、動作が一時的に停止するハングアップの問題や、一部のアクセス制限設定が回避されてしまうセキュリティ上の課題にも対処しています。
今回のv2.1.163リリースは、Claude Codeを組織で導入・運用する企業にとって重要なバージョン管理の仕組みを提供するものです。また、プラグイン管理やフックの仕様改善により、開発者個人のカスタマイズ性や外部ツールとの連携精度も向上しました。これまで発生していた多様なOSやビルド環境における動作の不安定さが解消されたことで、開発現場への本格的な導入がさらに進むと見られます。