AI関連の最新ニュースをピックアップ

中国の主要インターネット企業が提供するAIプラットフォームにおいて、ユーザーが独自に作成したAIキャラクター(ペルソナ)やエージェント機能のサービスが突然停止・終了する動きが相次いでいます。テンセントの「元宝」を筆頭に、バイトダンス(ByteDance)の「豆包(Doubao)」、アリババ(Alibaba)の「通義千問(Qwen)」、さらには網易(NetEase)の感情的な対話アプリ「Miaoshi」も閉鎖が決定。中国政府による厳格なAI擬人化(Anthropomorphism)規制への対応が背景にあると見られます。
バイトダンスの「豆包」は、約800万個に及ぶユーザー作成エージェントが公開されていた「エージェント・プラザ」を7月15日に閉鎖します。アリババの「通義千問」も約1万9000個のエージェント提供を同日に停止し、データの移行手段も提供しないとしています。また、ネットイースのMiaoshiにいたってはサービス自体が完全に終了します。
この動きは、中国の規制当局がAIによる人間的な情緒関係の構築(擬人化)に対して、依存症やコンテンツの制御不能を強く懸念していることを反映しています。米国ではAIエージェントの自律性向上や商業利用が加速しているのに対し、中国ではイデオロギー管理や「コンテンツの安全性」を担保するため、個人の自由なエージェント作成から、運営会社が事前承認した独立アプリへの移行が進められています。
これまで中国のAIブームを牽引していた個人向けAIキャラクター作成機能の廃止は、開発コミュニティや一般ユーザーに大きな落胆をもたらしています。今後、中国国内のAIサービスは企業の管理下にある厳格な安全基準を満たしたエンタメや産業用ツールへシフトし、情緒的な陪伴(Companion)領域は厳しい冬の時代を迎えることになりそうです。
引用元:China Decoded