AI関連の最新ニュースをピックアップ
世界的な技術・サービス提供企業であるBosch(ボッシュ)は、半導体大手のQualcomm Technologies(クアルコム)とブラジル国内における戦略的提携を結んだ。この提携により、ボッシュの現地製造工場へ「エッジAI(クラウドを介さず端末上で稼働するAI技術)」やコンピュータビジョンを応用した品質検査・モニタリングシステムを導入し、インダストリー4.0(スマート工場化)の推進を加速させる。
両社は、エッジAIと画像解析(コンピュータビジョン)技術を融合させ、生産ライン上での高度な外観検査や部品の欠陥検出を行う自動品質管理システムを共同開発する。データをクラウドに送信せず現場のデバイスで即座に処理することで、ネットワーク切断に強く、リアルタイムかつプライバシー性の高い製造運用環境を整備する。
本提携は製造現場への技術適用に留まらず、教育分野へも拡張される。ボッシュ技術学校が運営するデジタル人材育成プログラム「DTA(Digital Talent Academy)」のシラバス(講義計画書)内に、クアルコムの技術を活用した「Arduino Innovation Lab」を新設。エッジコンピューティングや実用的なAIアプリケーションの開発を学ぶ教育モジュールを提供する。
クアルコムは近年、スマートフォンの枠を超えて産業用IoT(モノのインターネット)や車載チップ事業の強化を急いでおり、ボッシュという巨大な製造メーカーと南米の新興市場ブラジルで緊密な協力を築くことは、クアルコムの産業エッジ市場における競合優位性を高める上で戦略的な重要性を持つと見られる。
引用元:BNamericas