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コンテンツ配信ネットワーク(CDN)大手のCloudflare(クラウドフレア)とOpenAIは、ChatGPTのウェブ検索・回答システムの精度を高めるための共同研究パイロットプロジェクトを開始したことを発表しました。世界のウェブトラフィックの5分の1以上(約20%)の保護を担うCloudflareのネットワークデータを活用し、最新のコンテンツの更新状況やトラフィック品質をリアルタイムで検知してChatGPTの検索機能へフィードバックします。

AIによる要約検索は、データベースやインデックスの遅れによって古い情報や誤情報を出力してしまう「ハルシネーション(AIがもっともらしい嘘をつく現象)」が課題となっています。OpenAIは、Cloudflareが持つリアルタイムのネットワーク信号を統合することで、ウェブ上の新しいコンテンツをより素早く発見し、正確で新鮮な情報を提供することを目指しています。
この取り組みは、Cloudflareがこれまでとってきた姿勢から見ると大きな方針転換と言えます。同社は過去1年にわたり、パブリッシャー(コンテンツ運営者)がAI企業のクローラー(データ収集プログラム)をブロックするための機能を強化し、「あなたのコンテンツ、あなたのルール」を掲げてきました。しかし今回のパイロットでは、AIによるコンテンツ発見とインデックス登録の効率化を支援する立場に回っています。
AIによる検索が「リンクの羅列から直接の回答」へと移行しつつある中、Cloudflareはクローラーの盾となる製品を売る一方で、AIに栄養を供給するパイプ役のテストも行うという、境界線の両側に立つ存在となりました。この連携が成功すれば、ウェブ上のどの情報がChatGPTを通じてユーザーに届くのかという検索エコシステムの勢力図を塗り替える可能性があります。