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Microsoft(マイクロソフト)は、同社の「Azure AI Foundry」が提供する統合ナレッジレイヤー(データソースとAIの間に位置し、知識情報を整理・仲介する中間層)「Foundry IQ」を、ノーコードの対話型AI構築ツールである「Microsoft Copilot Studio」に統合したと発表しました。これにより、開発者は自社データのガバナンス(企業の統制やルール)やセキュリティを維持したまま、構築したAIエージェントに社内の知識ベースを安全に接続できるようになり、従来のRAG(検索拡張生成:外部データから関連情報を取得し、AIの回答精度を高める技術)アプローチと比較して、応答の関連性が平均で54%向上します。
エンタープライズ(企業向け)市場でAIエージェントを本番運用するにあたり、データの安全性確保は最重要課題です。Foundry IQをCopilot Studioに統合することで、顧客管理キー(CMK)によるデータ暗号化、詳細なアクセス制御リスト(ACL)、ネットワーク分離、Microsoft Entra IDによる統合認証など、高度なセキュリティ基準が自動的に適用されます。また、連邦政府基準であるFedRAMPや、セキュリティ監査のSOC2などのコンプライアンスにも準拠しています。
Foundry IQを接続されたAIエージェントは、単純なキーワードマッチングにとどまらない高度な検索機能を利用できます。これには、複数のデータソースに並列で問い合わせを行うエージェント型検索や、文章の意味から類似度を判定するセマンティックランキング(キーワードの一致だけでなく、文章の意味の関連性に基づいて順位付けする技術)などが含まれます。これにより、一般ユーザーは自身に閲覧権限のある範囲の社内情報から、インライン引用付きの極めて正確な回答を受け取ることが可能です。
今回の統合により、企業はセキュリティや権限管理の複雑な設定を追加で行うことなく、既存のFoundry IQ知識ベースをCopilotエージェントに数ステップで連結できるようになりました。回答精度の向上と堅牢なセキュリティを両立させたことで、企業の社内業務効率化や顧客対応における実用的なAIエージェントの導入が、今後さらに加速するものと予想されます。