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米Microsoft(マイクロソフト)が、AI(人工知能)サービスの運用コストを削減するため、Excel(エクセル)やOutlook(アウトルック)などのアプリで従来使用していたOpenAI(オープンAI)やAnthropic(アンソピック)の最先端AIモデルから、自社製のAIモデルファミリー「MAI」への移行を進めていることが報じられました。
報道によると、これまで外部の最先端モデルにルーティングされていた数万件のプロンプト(ユーザーがAIに入力する指示文)が、自社製の「MAI」モデルへと切り替わりました。これはMicrosoft Copilot(コパイロット)全体の利用規模から見れば一部ですが、外部モデルへの巨額の支払いを削減・排除するための戦略的な試みとされています。
Microsoftは先月、推論モデル(論理的な思考ステップを経て回答を導き出すAIモデル)である「MAI-Thinking 1」(350億パラメータ、25万6000トークンのコンテキストウィンドウ)を含む7つの自社モデルを発表しました。このモデルは低コストでありながら、ブラインドテスト(モデル名を隠した評価テスト)においてAnthropicの最上位モデル「Claude Opus 4.6」と同等のコーディング能力を示したとされています。
AIモデルの運用コスト高騰は企業にとって深刻な課題となっており、Amazon(アマゾン)やMeta(メタ)、Uber(ウーバー)などもAI予算を削減する動きを見せています。一部の米国企業では、安価な中国のDeepSeek(ディープシーク)のモデル(100万トークンあたり数十セントと、Anthropicなどの数十ドルに比べて劇的に安価)への切り替えを急いでおり、業界全体でコスト効率重視のシフトが進んでいます。
Microsoftによる自社モデルへの移行は、強力なパートナーであるOpenAIとの連携を維持しつつも、長期的には外部依存を減らしてAI収益の健全化を図る狙いがあると見られます。今後、他の大手テック企業でも自社モデルの採用による内製化とコスト削減の動きがさらに加速する可能性があります。
引用元:SiliconANGLE