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GitHub(ギットハブ)は2026年7月1日、AIコーディングアシスタント(プログラミング作業を支援するAIツール)「GitHub Copilot」のモデル選択肢に、中国・北京のMoonshot AI(月之暗面)が開発した「Kimi K2.7 Code」を追加した。Copilotにおいて完全にローカルダウンロード可能なオープンウェイトモデル(モデルの構造データが一般公開されているもの)が採用されるのは初となる。
Kimi K2.7 Codeは、総パラメータ数1兆のうちトークンごとに320億パラメータを活性化させる「MoE(混合専門家)アーキテクチャ」を採用している。これにより、1兆パラメータ規模の表現力を維持しつつ、従来の商用クローズドモデルに比べて低い利用コスト(AIクレジット消費量)を実現した。また、推論効率を高める「強制思考モード」を搭載する。
送信されたコードなどのプロンプトデータはMicrosoft Azureのインフラ上でホスト・処理されるため、中国のサーバーには送信されない。しかし、開発元であるMoonshot AIは中国の「国家情報法」(国家の情報活動への協力を義務付ける法律)の適用を受けるため、開発パイプライン自体が政府の影響下にあるリスクを排除できない。このため、企業向け(Business/Enterprise)プランでは同モデルはデフォルトで「無効(オフ)」に設定されており、管理者の明示的な有効化必要とされている。また、性能ベンチマークがすべてベンダー側の自己申告であり、第三者による独立した検証データが未公表である点にも懸念が残る。
GitHub Copilotは今回の追加で5つの異なるAIプロバイダーに対応することになり、開発者の選択肢は大きく広がった。その一方で、地政学的な規制やガバナンスの観点からモデルを選択する必要性が生じており、企業のシステム管理者にとってはAI導入における調達ポリシーの策定がより複雑化すると見られる。