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シンガポール警察(SPF)は、米国が中国への輸出を規制している高性能なNVIDIA製AIチップをシンガポールおよびマレーシア経由で中国に密輸したとされる事件の捜査に関連し、容疑者グループから合計5600万シンガポールドル(約70億円)を超える資産を押収・禁止したと発表しました。押収物には、容疑者の1人が資金洗浄(犯罪で得た資金の出所を隠して合法的なものに見せかける行為)目的で購入したとみられる、約5500万シンガポールドル(約69億円、約4240万米ドル)相当の超高級住宅が含まれています。
米政府は軍事転用を防ぐため、中国に対してNVIDIA等の高性能GPUの輸出を制限しています。これに対しシンガポール当局の捜査により、高性能なNVIDIAチップを搭載したDell製やSupermicro製のサーバーが、米国からシンガポールを経由してマレーシアに運ばれ、そこから一部が中国へ密輸されたルートが判明しました。 今回、追加起訴されたのはアペリア・グループ(Aperia Group)傘下の主要幹部らを含む4名です。彼らはDellやSupermicro、ASUSなどのメーカーからサーバーを購入する際、自社グループで利用するという虚偽の申請を行い共謀してサーバーを不正に買い付けたとされています。
起訴された幹部のうち、ウェイ・ザオルン・アラン容疑者は密輸などの犯罪から得た収益を使い、チー・フーン・アベニューにある高級住宅(バンガロー)を購入して資産を隠蔽しようとした疑いが持たれています。また、他のメンバーも個人口座に犯罪収益とみられる多額の資金を還流させていました。 詐欺罪で有罪判決を受けた場合、4人は最高20年の拘禁刑および罰金刑に処される可能性があるほか、資金洗浄の罪でも最長10年の拘禁刑が科される可能性があります。関係企業のアペリア・グループらも詐欺罪で起訴されました。
シンガポール警察は、「法の支配に支えられたグローバルなビジネス・金融ハブとしての信頼性と健全性を守るため、違法行為に対して一切容赦しない」と強い姿勢を表明しています。米国の輸出規制網をかいくぐるためのアジア域内の中継貿易地を利用した組織的な密輸行為への取り締まりは急速に厳格化しており、今後の半導体流通網のコンプライアンス管理に対して多大な影響を及ぼすと見られます。
引用元:GIGAZINE | www.caproasia.com