AI関連の最新ニュースをピックアップ
ソフトバンクグループが、スイスの重電大手ABBのロボティクス部門(ABB Robotics)を54億ドル(約6800億円)で買収していたことがスイスのM&Aレポートで報じられました。この買収は同国における2025年のM&A取引において5番目の規模となります。ソフトバンクは、買収したロボティクス部門を自社の「Physical AI」戦略に統合する方針です。
2025年のスイスのM&A市場は、前年の1150億ドルから1660億ドルへと大幅に拡大しました。その中でも特筆すべき案件がソフトバンクによるABB Roboticsの買収でした。ABBは世界的なロボットアームや製造業向けオートメーション機器のトップメーカーであり、売却側であるABBは得られた資金を高成長分野へ再投資する計画を示しています。
ソフトバンクの「Physical AI」戦略は、クラウドや仮想空間上だけで動作する生成AIやLLMの枠を超え、実体を持つロボットや機械がAIを搭載して現実のタスクを実行することを目指します。
今回の買収は、ソフトバンクグループが半導体設計大手「Arm」の傘下保有を含め、AIハードウェアおよびエッジインフラの統合を進める中で、現実世界に働きかける「Physical AI」の実装力としてABBの持つ精密ロボット技術を直接獲得した点で大きな意味を持ちます。今後の産業用ロボティクスAIの主導権を握る強固な地盤を築いたと言えます。