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Microsoft(マイクロソフト)は、100を超える自律型専門AIエージェントを協調させてソフトウェアのバグや脆弱性を発見・実証する、マルチモデル型セキュリティシステム「MDASH」を発表しました。このシステムは、すでにWindowsカーネルなどにおいて「Critical(重大)」レベルを含む16件の未知の脆弱性を検出することに成功しており、月例セキュリティパッチのバグ修正プロセスで貢献しています。
MDASH(Microsoft Security Multi-moDel Agentic Scanning Harness)は、用途に応じた複数の大規模言語モデル(LLM)を組み合わせたマルチエージェント型システムです。コードの脅威モデルを描き出す「準備」、コード監査を担当する「スキャン」、脆弱性の妥当性を検証する「議論」、重複排除、PoC(概念実証)コードを実行する「実証」の5つのパイプラインから構成されています。
MDASHは、サイバーセキュリティの公開ベンチマーク「CyberGym」において、88.45%という業界最高峰の脆弱性検出成功率を記録し、リーダーボードの首位を獲得しました。これは2位のスコア(83.1%)を上回る実績です。非公開テストの評価では、誤検出ゼロでバグを100%検出する防衛力を証明しました。
これまでセキュリティ分析AIはバグ候補を大量提示する誤検知の多さが課題でしたが、MDASHは専門エージェント同士による相互検証とPoCの実証テストを挟むことで、実用的な脆弱性探索を自動化しました。Microsoftの設計思想は「モデルは入力の一部であり、システムこそが製品である」というものです。この技術の普及により、脆弱性パッチ適用速度が飛躍的に高まり、サイバーセキュリティ業界に構造的変化をもたらすでしょう。