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TISインテックグループは、開発現場の技術ノウハウ発信サイト「Fintan」に掲載された事例(@ITに転載)において、開発者自身によるセルフレビュー(自己コード確認)にGitHub Copilot Chatを活用する取り組みを公開しました。このセルフレビューの導入により、これまで約60分かかっていた確認作業を約10分に短縮したことが実証されました。有識者(シニアエンジニア)によるレビュー負担を大幅に削減し、開発プロセス全体の効率化を推進しています。
AIコードレビューは、開発者が自身のコードを編集している段階で即座にフィードバックを得られる点が特徴です。従来の開発フローでは、命名規則の統一やコードの可読性(読みやすさ)向上といった非機能観点(システムが正常に動作する以外の品質やパフォーマンスなど)の指摘も多く、有識者のレビュー負担が大きくなっていました。しかし、事前にAIへ「PEP8(Python言語のコード記述ルール)」や「DRY(Don't Repeat Yourself:重複コードの排除)の原則」といったチェック観点をプロンプト(指示文)で与えてセルフレビューを実行することで、非機能面の課題を事前に修正できます。これにより、セルフレビューに要する時間を約60分から約10分へ大幅に短縮。有識者はアーキテクチャの評価や高度な設計の検証といった、人間にしかできないより高度な判断業務に専念できるようになります。
個人での利用にとどまらず、TISでは組織全体で安定した成果を得るための仕組みを構築しています。まず、あらかじめ定義されたチェック用プロンプトをワンクリックで呼び出し、複数のファイルに対して連続して実行できるVisual Studio Code(VS Code)用の独自拡張機能「Promptis」を開発し、一般公開しました。さらに、開発で使用頻度の高い主要なプログラミング言語やアプリケーションフレームワーク、コンポーネントごとに細分化したコードレビュー用プロンプトをテンプレートファイル(.md形式)として整備・配布しています。これらにより、AI出力の品質のばらつきを抑え、チーム全体で均一なレビュー効果を享受できる体制を整えています。
GitHub Copilotを用いたコードレビューの導入は、セルフレビュー時間の圧倒的な短縮やバグの早期発見など、開発プロセスの大きな改善に寄与しています。ただし、AIはシステム独自の特殊なビジネスロジックや個別仕様を完璧に理解できるわけではありません。そのため、AIを「開発者を支援する補助的なツール」として位置づけ、人間が最終的にレビューを管理・評価するプロセス設計が重要であると考えられます。