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Anthropicは、AI(人工知能)アシスタント「Claude」の一般向け無料・有料プランを対象に、新たなプライバシーポリシーを2026年7月8日より適用すると発表しました。今回の改定は、AIが自律的に外部アプリを連携・操作して複雑なタスクをこなす「エージェント機能(ユーザーの代わりに複数ステップの作業を実行する仕組み)」の進化に伴い、そのデータ共有ルールを明確化するものです。あわせて、安全性を確保するための年齢や身元確認のデータに関する取り扱い方針なども盛り込まれています。
ユーザーがClaudeにサードパーティ製の外部アプリやサービスを接続した際、どのようなデータが連携先に提供され、タスク完了時にAnthropicが何を受け取るのかという詳細が追加されました。ユーザーが許可した場合にはチャット履歴やコーディングセッション(コマンドラインからClaudeを利用する「Claude Code」での使用を含む)がモデル学習に利用され、そのデータおよびフィードバックは5年間保持される仕様となっています。なお、このポリシーはClaude Free、Pro、Maxの個人向けプランに適用され、法人向けであるTeamやEnterpriseプラン、および開発者向けのAPIプラットフォームは対象外です。
サービスのセキュリティ向上と不正利用防止のため、必要に応じてユーザーに年齢や身元の確認(本人確認)を求める場合があることが明記されました。このプロセスで収集される情報の種類や取り扱い方法についての規定が追加されています。また、連絡方法やプロモーション、おすすめ情報の提供におけるデータの法的根拠が明示されたほか、米国の消費者健康データ法が適用される州のユーザー向けポリシーの追加や、ブラジル居住者向けに国際データ転送用の標準契約条項(SCCs)を適用するなどの更新が行われています。
AI Weeklyの分析によると、今回の改定はAIが質問に答えるだけの一方向の存在から、外部サービスと連携して自律動作する「エージェント型AI」へと進化する過程で生じる、プライバシーの法的空白を埋める先駆的な動きと見られています。一方で、開発者が本ポリシーの許容範囲を超えるデータ共有の実装を行った場合、特に欧州のGDPR(一般データ保護規則)下でコンプライアンス違反のリスクに直面する可能性があると指摘されています。また、健康分野などで複数の異なるプライバシーポリシーが二重に適用されることで、ユーザー側の理解が追いつかない懸念もあるとされています。
今回の改定は、今後のAIサービスにおけるデータ利用基準の事実上の標準(デファクトスタンダード)となる可能性を秘めています。編集部としては、Anthropicが「ユーザーデータを販売しない」「広告フリーを維持する」というコミットメントを明言し続けている点は、プライバシー第一のブランドイメージを強固にし、ガバナンス(企業統治)を重視する企業顧客やユーザーへの強力なアピールになると評価します。今後は、エージェント機能が受け取ったデータのセッション終了後の具体的な保持期間や、本人確認データの詳細なセキュリティ保護プロセスなどの実務面での開示が待たれます。
Updates to our Privacy Policy - Claude Privacy Policy
https://privacy.claude.com/en/articles/10301952-updates-to-our-privacy-policy
AI Weekly
Anthropic Privacy Update Targets Agentic Data Flows - AI Weekly
Anthropic is updating its Privacy Policy for Claude Free, Pro, and Max accounts effective July 8, 2026, with new language covering agentic task data and…
https://aiweekly.co/alerts/anthropic-privacy-update-targets-agentic-data-flows