AI関連の最新ニュースをピックアップ

セールスフォース・ジャパンは2026年6月8日、同社のアプリストア「Salesforce AppExchange」と「Slack Marketplace」、およびAIエージェント(人間の指示を理解して自律的に行動するAIプログラム)のエコシステム(複数の製品を取り巻く共通の環境)を統合した「AgentExchange」を日本で提供開始したと発表した。本サービスにより、企業はSalesforceとSlackを横断し、様々なアプリやAIエージェントを一元的に検索・購入・管理できるようになった。
AgentExchangeは業務のワークフローから離れることなく利用できるのが大きな特徴である。ユーザーは開発ツール「Agentforce Builder」やSlackの画面から離れずに、数クリックで信頼性の高いサードパーティ製のAIエージェントや、AI用共通規格であるMCP(Model Context Protocol、AIモデルと外部のツールやデータを安全に接続する通信規約)サーバーを検索・導入できる。さらに、企業向け特別価格の交渉や自動ライセンス付与(プロビジョニング)を可能にする「プライベートオファー」機能も提供され、調達プロセスを大幅に効率化する。
検索には「Data 360」基盤を活用したセマンティック検索(入力した単語だけでなく検索意図を理解する技術)が採用され、組織に適した推奨ソリューションが提示される。2026年秋には、対話による絞り込みや製品比較ができる対話型検索が導入される予定である。また、Slackとの連携強化により、2,600以上のアプリや6,000超のSlack MCP対応サービスにアクセス可能となり、ユーザーはシンプルな会話だけで、情報調査や契約書の締結、会議の調整からプログラムコードの作成・レビューといった開発フローまでを実行できる。
企業で様々なAIエージェントの導入が進む中、それぞれの調達や有効化プロセスが散逸することは、IT管理のガバナンス低下やコンテキストスイッチ(作業の切り替えに伴う脳の負荷)の増大という新たな課題を生む。 Salesforceが今回発表した「AgentExchange」は、AIエージェントやツール、通信プロトコルを一元管理することで、これらの運用負荷を解消するアプローチとなっている。編集部注: VercelやLovableといった主要な開発環境とのワンクリック連携も提供されており、エンタープライズにおける実務へのAIエージェント適用や、外部開発企業(ISV)のビジネス拡大を大きく促す基盤になるものと見られる。