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Meta(メタ)が、同社初の有料AI製品となる自律型AIエージェント(指示に対してAIが自律的に判断してタスクを実行するシステム)「Hatch AI」を開発していることが、社内リーク文書により明らかになりました。Hatchは、日常の言葉で要望を伝えるだけでソフトウェアツールを自動構築し、予約管理やメール送信を実行する高度なシステムです。無料プランのほか、月額最大200ドルの有料プラン「Hatch Plus」が用意され、2026年7月中に米国で一般公開される見通しです。
Hatchは、オープンソースのAIエージェント開発フレームワーク「OpenClaw」(エージェント構築を容易にするオープンソースツール)をベースに構築されており、専門知識のない一般ユーザー向けに設計されています。ユーザーが「〇〇を行うツールを作って」と指示するだけで動作可能なアプリケーションを作成できます。これに対し、すでにMicrosoftが「Scout」を、Googleが「Gemini Spark」という同様の常時稼働型エージェントを発表しており、Metaはこれらに対抗する姿勢です。
リーク文書によると、Hatchには機能制限付きの無料版と、最大10倍の利用上限が設定された「Hatch Plus」サブスクリプションプランが用意されます。月額料金は最大200ドルが検討されており、これはOpenAIやAnthropicが最上位モデルや企業向け機能で設定している月額100ドルから200ドルの高価格帯プランと直接競合します。
Hatchの技術は、現実世界を視覚的に認識する「supersensing(超感覚認識)」機能を持つ新型スマートグラスや、2027年春に社内テスト予定のAIペンダントなどの次世代ウェアラブルデバイスにも統合される予定です。マーク・ザッカーバーグCEOは、これまで同社を支えてきた広告ビジネス以外に新たな収益の柱を作ることを急いでいます。これは、大規模な人員削減を引き起こす一因となった巨額のAIインフラ投資(サーバーやGPUなどの物理的な計算設備への投資)のコストを回収・再融資するための重要な切り札と位置付けられています。
Metaの有料AI市場への本格参入は、広告に依存したこれまでの収益モデルを多様化させるための大きな一歩です。最上位プラン「Hatch Plus」を高価格に設定しつつ、独自開発のスマートグラスなどのウェアラブル端末と密接に連携させることで、エコシステム全体の価値を高める狙いがあると見られます。編集部注: 莫大なインフラコストの回収を急ぐMetaにとって、このAIエージェントサービスの成否は、今後の先端技術への投資余力を大きく左右する試名石となるでしょう。