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米Microsoft(マイクロソフト)は2026年6月5日、フィンランド西海岸のヴァーサ(Vaasa)市およびムスタサーリ(Mustasaari)町において、将来的なデータセンター(大量のデータ処理や蓄積を行うための専用施設)開発を見据えた約190ヘクタールの土地買収に関する予備合意書に署名したと発表しました。この買収エリアは「GigaVaasa」産業ゾーン内に位置しており、全体の約3分の2がヴァーサ市、3分の1がムスタサーリ町に属しています。本合意は、同社のフィンランドにおける長期的なインフラ投資計画の一環であり、サステナビリティ目標にも合致しています。
買収対象となる土地は、すでに電気や通信などの産業環境およびインフラが整備されているGigaVaasa産業ゾーンに位置しています。既存のインフラを活用することで、データセンターの早期構築やエネルギー効率の最適化が可能となります。ヴァーサ市長のTomas Häyry氏は、今回のMicrosoftの参入を歓迎しており、プロジェクトの実現によって地域にデータおよびエネルギー分野の高度な専門知識がもたらされ、グローバルなエネルギー技術ハブとしての強みがさらに強まる見通しであると述べています。
Microsoftはプロジェクトの開発計画において、現地の自治体やコミュニティと緊密に協力していく方針を示しています。ムスタサーリ町長のRurik Ahlberg氏は、データ技術や人工知能(AI:人間の知的な振る舞いを模倣するコンピュータシステム)に関連する投資は歓迎すべきものであり、多様な雇用機会の創出など地域全体の経済発展において重要な意味を持つと述べています。Microsoftは地域住民や企業と対話を重ねながら、環境へ配慮した責任ある事業運営を約束しています。
Microsoftは1992年からフィンランドで事業を展開しており、同国のデジタル変革を支援してきました。また、同社はフィンランド南部においても同国初のデータセンターリージョンの開発を進めており、これらはすべて温室効果ガスの排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量を相殺して実質ゼロにすること)目標に沿ったものとなっています。Microsoft FinlandのゼネラルマネージャーであるTeemu Vidgrén氏は、フィンランドが同社にとって重要な拠点であり、長期的な投資を継続する姿勢を改めて強調しました。
今回の予備合意により、Microsoftは欧州におけるクラウドサービスおよびAIインフラの提供能力をさらに強化することになります。GigaVaasaのエネルギー・技術エコシステムにデータセンターが統合されることで、北欧におけるデジタル競争力の一段の向上が期待されます。
(編集部注:Microsoftがフィンランド南部での開発に続き、西海岸でも大規模な土地確保を進めることは、欧州地域におけるAI需要の急増を背景としたインフラ囲い込みの動きと見られます。今後の具体的な着工時期や投資規模など、詳細な開発計画の続報が待たれます。)