AI関連の最新ニュースをピックアップ

米Googleは6月1日(現地時間)、オンラインストレージサービス(インターネット上でファイルを保管する場所)の「Google ドライブ」において、人工知能(AI)モデル「Gemini(ジェミニ)」がファイルを自動で適切なフォルダへ整理する機能「Organize My Files in Drive」の一般提供(試行段階ではない、正式な機能としての提供)を開始しました。2025年10月からベータ版として提供されていましたが、今回の正式リリースに伴い、表示言語を英語に設定している全世界のユーザーが利用可能になります。Geminiは、ユーザーが作成した既存のフォルダ構造やこれまでの整理傾向を分析し、ファイルの最適な移動先や、新しく作成すべきフォルダの構成を自律的に提案します。
「Organize My Files in Drive」は、ファイルを機械的に仕分けるだけでなく、ユーザーの「整理ルール」を理解して提案を行います。Google ドライブ内の[Suggest File Moves(ファイルの移動を提案)]ボタンから専用画面にアクセスすると、「既存フォルダへの移動」と「新規フォルダへの移動」の2つのセクションで提案が表示されます。ファイルやフォルダにマウスを重ねるとホバーカード(別ウィンドウを開かずに概要を確認できる仕組み)が表示され、内容を簡単に確認できます。
提案を実行する際、ユーザーはチェックボックスを使って個別に適用・除外を選択できます。また、移動先フォルダのパスや、Geminiが提案した新規フォルダの名前をインライン編集(別の画面に遷移せず、その場で直接書き換える操作)で修正できます。AIによる一括整理と人間の意思決定をシームレスに融合させることで、誤ったフォルダ移動を防ぐ設計となっています。
本機能は、Google WorkspaceのGemini Business、Gemini Enterprise、Google One AIプレミアム(Google AI Pro / Ultra)、および教育向けのGoogle AI Pro for Education、AI Expanded Accessの契約者に提供されます。また、導入促進のため、2026年7月15日までの期間限定で、機能の利用制限(整理提案の実行回数など)が一時的に緩和されるキャンペーンも実施されます。
本機能の提供により、大量のドキュメント管理に追われていたビジネスユーザーの作業負荷が軽減され、業務効率が向上すると期待されています。特に手動での管理が追いつかなくなったチーム共有ドライブにおいて、既存のフォルダ構造を活かしつつ整理を自動化できる点は非常に実用的であると見られます。現時点では表示言語が英語のユーザーに限定されていますが、多言語対応が進めば、世界的なクラウド管理のあり方に大きな影響を与える可能性があります。