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2026年6月2日、Anthropic(アンソロピック)社が提供する対話型AIアシスタント「Claude(クロード)」において、大規模なアクセス障害が発生しました。障害は米国東部時間午前2時10分(日本時間午後3時10分)頃から確認され、Webブラウザ版やモバイルアプリのほか、開発者向けツールに至るまで幅広いサービスで一時的に利用しづらい状態となりました。同社はステータスページで「部分的な障害」と公表して復旧を進め、数時間後に完全復旧を発表しました。
今回の障害では、2026年2月に公開された最上位AIモデル「Opus 4.6(最上位の対話型AIモデル)」におけるエラーレート(エラーの発生確率)の急上昇が確認されました。また、無料プランの利用者がアクセスした際には、「予期せぬ容量制限のため応答できません」というメッセージとともに対策として有料のProプランへのアップグレードを促す画面が表示され、一部のユーザーから困惑の声が上がりました。サービス自体は動いている場合でも、AIの思考中を示す「考えをまとめています」という表示のまま処理が停止するなどの遅延が多発しました。
特に影響が大きかったのは、コマンドライン(文字で命令を入力する操作画面)上で動作する開発支援ツール「Claude Code(コーディングを支援する開発者用ツール)」の停止でした。多くのエンジニアが日々のコーディング(プログラムを記述する作業)作業にこのツールを取り入れているため、業務が一時的に停止する事態が発生しました。このため、特定のAIインフラ(基盤となるAIサービス環境)に依存しすぎることのリスクが改めて浮き彫りになり、障害発生時のバックアップとしてChatGPTなど他のAIサービスを併用する体制づくりの重要性が指摘されています。
今回のClaudeの障害は数時間で解決されたものの、開発やビジネスの現場において生成AIが欠かせない存在になっていることを再確認させる結果となりました。クラウド(インターネットを介して利用するシステム)である以上、障害リスクをゼロにすることはできません。そのため、日常的な業務プロセスにおいて複数のAIモデルを準備しておくなど、代替手段の確保が今後の推奨事項になると見られます。