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Dell Technologies WorldにてMichael DellがDell Enterprise Hub(DEH)の最新アップデートを発表した。DEHはDellとHugging Faceが共同運営するオンプレミス向けオープンソースAIプラットフォームだ。DeepSeek V4、Kimi K2.6、GLM 5.1、MiniMax M2.7、Nemotron 3、Gemma 4、Qwen 3.5など約20種のモデル設定が新たに追加され、NVIDIA B300およびGB10向けGoodputシナリオも拡充された。
今回のリリースで追加された主なモデルは次のとおりだ。Dell PowerEdge XE9785(B300)向けにはDeepSeek V4 Pro、GLM 5.1、Kimi K2.6が、Dell Pro Max with GB10向けにはNemotron 3-Nano-Omni(推論特化)、Gemma 4 31B、Qwen3.5-27Bが対応する。Arcee Trinity Large Thinking(約3,980億パラメータのスパースMoE)、Mistral Small 4 119B、Qwen3 Coder Next、Cohere Transcribe 03-2026なども含まれる。オープンソースフロンティアの新モデルが公開されてから数時間以内にテスト済みコンテナが提供されることが売りだ。
DEHではGoodputという指標を独自定義している。これは「実際のワークロードでサービスレベル目標(SLO)を満たしながら処理できる1秒あたりのリクエスト数」であり、ピーク値だけを示すベンチマークとは異なる実運用に即した指標だ。今回NVIDIA B300とGB10向けのGoodputシナリオが新たに公開され、Balanced(標準的なチャット・コンテンツ)、High concurrency(高スループット)、Long context(RAG・エージェント向け)の3種類が提供される。
DellとHugging Faceが共同で公開しているPythonライブラリ「dell-ai」SDKは今回大きく機能強化された。describe-systemコマンドでホストのハードウェア構成をJSON出力し、check-systemコマンドでDEHの参照プラットフォームプロファイルと照合することで、コンテナを1つも取得する前にインフラの適合性を確認できる。また、モデル検索がサーバー側フィルタリングとキャッシュにより大幅に高速化された(16秒から2秒に短縮)。
Dell Enterprise Hubのアップデートは、企業がオープンソースモデルをオンプレミスで安全かつ迅速に本番導入するための包括的なツールチェーンを整備する方向性を示している。クラウドへのデータ転送を避けたいセキュリティ重視の企業にとって魅力的なソリューションとなる。DellとHugging Faceの協業によるエンタープライズAI市場への注力は今後も継続すると見られ、B300・GB10への対応拡充が競争力の鍵となる。