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2026年5月、xAIはAnthropicとの間でSpaceXのコロッサスクラスターを使用するための大規模コンピュート契約を締結した。この契約についてElon Muskは「180日間リースで90日前通知で相互解約可能」と発言したが、SpaceXがSECに提出したS-1書類には「2029年5月まで月額12.5億ドルの支払い」が明記されており、両者の内容が大きく食い違っていることが問題となっている。
Muskはあるユーザーへの返信として、「SpaceXはコロッサスを何年もリースすることを約束していない」「これは90日の相互解約条項付きの180日リースだ。短期間を要求したのはわれわれ(SpaceX)であって、Anthropicではない」と述べた。また「コンピュートが極めてひっ迫した場合には必要になるかもしれない」とも発言した。
一方でSpaceXがSECに提出したS-1書類のF-62ページには以下の記述がある。「2026年5月3日、同社はAnthropicとクラウドサービス契約を締結した。この契約に基づき顧客は2029年5月まで月額料金を支払うことに合意している。どちらの当事者も90日間の通知により契約を解除できる」。この内容は書類内の複数箇所(F-96ページ、13ページ、146ページ)にも繰り返されており、誤記とは考えにくい。
TechCrunchの指摘によると、Anthropicが料金を支払うことに合意していることと、SpaceXがサービスを提供することに合意していることは必ずしも同義ではないが、通常「リース」とはそのような意味で使われる。xAIはTechCrunchのコメント要請に回答しなかった。また、IPO静粛期間中の企業に関する重要情報について虚偽の発言をすることは証券法上の問題になりうるとの指摘もある。
本件はAnthropicにとって月額12.5億ドル規模のコンピュートコストの安定性に関わる問題であり、同社の事業計画に影響しうる。Muskの発言が事実であれば短期間での契約打ち切りリスクがある一方、S-1の記述に基づけば2029年まで安定したコンピュートアクセスが保証されることになる。SEC当局が対応する可能性は低いとされるが、IPO前の機密期間中における情報の正確性をめぐる議論は続きそうだ。