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米NVIDIAは2026年10月26日、欧州の医療テック大手である仏Doctolib(欧州で4万人以上の一般医が利用する医療予約・業務支援プラットフォーム)に出資したと報じられた。Doctolibは今回の出資受け入れを通じてAI分野の専門人材採用を強化し、NVIDIAの専門家と連携して医療従事者や患者向けのAIソリューションおよび独自モデルの開発を加速させる。
Doctolibは過去1年間にわたりNVIDIAの技術を活用し、医療現場における管理業務の負担軽減を図ってきた。現在は医師の診断や治療方針決定をサポートする臨床意思決定支援アシスタントの開発を進めている。
患者向けには、健康に関する疑問に答えながら受診や治療のプロセスを案内する「パーソナルAI健康アシスタント」の機能拡充を計画している。
さらに同社は、オープンモデル(open-weightおよびopen-source)を基盤とした医療AIモデルの開発を今後数か月で加速させ、欧州圏内の計算インフラへの投資を一段と拡大する方針を示した。Doctolibの共同創業者兼CEOであるStanislas Niox-Chateau氏は「AIは患者や医療従事者に多大な恩恵をもたらす。欧州の医療専門家や病院とともに自前のモデルと技術を構築しており、NVIDIAの出資によって採用と開発を加速できる」と述べている。
同社は2026年5月にも英Medicusへ1億ポンド超の投資を行い、ロンドンに研究開発センターを設置して150名を採用するなど、欧州プライマリケア(初期診療)のデジタル化基盤を強化してきた経緯がある。
今回の出資に関する詳細な財務条件は公表されていないものの、欧州における医療AIの動向は日本市場にも重要な視点を提供する。
NVIDIAにとって、画像診断や創薬だけでなく、日々の診療業務や患者エンゲージメントを支える臨床ソフトウェアは、計算需要の拡大が見込める重要なフロンティアである。
欧州最大級の患者・医師ネットワークを抱えるDoctolibと強固な資本・技術提携を結ぶことで、NVIDIAは自社のアクセラレーテッド・コンピューティング基盤を医療DXの標準インフラとして定着させる狙いがあるとみられる。
引用元:htn.co.uk