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ボールドライト株式会社は2026年10月26日、商業施設や観光地向けの3Dデジタルマッププラットフォーム「メタマップ(実空間座標に基づく3Dデジタルマップ・施設ナビゲーション基盤)」の新機能として、AIと自然な音声で対話しながら店舗やイベントを探せる「ライブ」の提供を開始した。利用者がスマートフォン上で話しかけるだけで、希望に沿ったテナントの提案から目的地までの経路案内までを対話形式で案内する。従来のカテゴリ検索では見つけにくかった体験型店舗や当日開催イベントへの回遊を促進する。

メタマップは、実空間の座標データに基づくデジタルツイン技術を用い、フロアマップの表示や現在地測位、混雑情報の可視化、クーポン配信などを一括提供するプラットフォームだ。
今回追加された「ライブ」機能では、マップ画面上のライブボタンを押し、「プレゼントにおすすめの商品は?」「ゆっくりくつろげるカフェはある?」などと自然な言葉で問いかけることができる。AIは施設側が登録した店舗・体験・イベントの詳細情報を参照し、条件に合った候補を提示する。利用者が「そこまで案内して」と返答すると、AIが出発地を確認した上で目的地までの歩行ルートを3Dマップ上に自動描画する。
一般的な施設マップにおけるキーワード・カテゴリ検索と、今回の音声対話機能の違いは以下の通りである。
| 項目 | 従来のテキスト・カテゴリ検索 | 新機能「ライブ」(音声AI) |
|---|---|---|
| 検索手段 | 業種カテゴリ(カフェ等)や店舗名入力 | 音声による自然な質問(目的・雰囲気重視) |
| 得意な探索 | 目的の店舗名がすでに決まっている場合 | 「くつろぎたい」「ギフトを探したい」など曖昧な需要 |
| イベント・体験の扱い | 別途イベント一覧ページへの遷移が必要 | 会話の文脈に合わせて当日の催事や体験を横断提案 |
| 案内誘導 | 検索結果から手動で経路探索ボタンを押下 | 「そこまで案内して」の発話で自動的にルート表示 |
| 導入設定 | 管理者による個別設定・構築 | 管理画面でトグルをオンにするだけで即座に反映 |
施設運営者側は、メタマップの管理画面で「ライブモードを利用する」を有効にするだけで導入できる。開始時の挨拶文や画面シンボル、利用する音声AIモデルを施設ごとのブランドイメージに合わせて選択可能だ。
ボールドライトは今後の機能拡張として、カメラ映像から現在地を自動推定する空間認識機能「メタマップ VISION」との統合を予定している。これが実現すれば、利用者が現在地を入力・申告することなく、周囲の風景をカメラにかざすだけで出発点を自動特定できるようになる。
さらに、施設内の大型デジタルサイネージへの対話案内機能の展開や、来館者の会話傾向を匿名解析してテナント誘致・イベント企画に役立てる分析機能の追加も計画されている。ただし、カメラ連携機能やサイネージ版の具体的なリリース時期および利用料金については未公表となっている。
大規模商業施設や複合ビルにおいて、フロア案内図を見ながら目的地を探す行為は来館者にとって負担が大きい。音声AIがコンシェルジュのように振る舞い、来館者の気分や目的に合わせた潜在的な需要を拾い上げることで、施設全体の滞在時間延長や購買単価の向上が期待される。
引用元:AI Watch