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NVIDIAは、GTC Berlinにて汎用ロボティクス向けオープン開発プラットフォーム「NVIDIA Isaac(自律ロボットのシミュレーション・学習・実行を支援するNVIDIAのロボティクス開発基盤)」の大幅な拡張を発表した。
Agile Robots社が開発したリファレンス人型ロボット「Agile ONE SN」、決定論的・リアルタイム制御を司る新ランタイム「Isaac OS」、ロボット強化学習基盤「Isaac Lab 3.0」、そしてHugging Face上で提供されるシミュレーションアセット群など、データ生成から実機配備までを網羅する包括的な環境を提供する。
ロボティクス開発において最大の障壁となっていたシミュレーション、学習、実機配備ツールの個別統合課題を解決するため、Agile Robots社はフルスタックのリファレンスヒューマノイド「Agile ONE SN」を発表した。初期セットアップ期間を従来の数週間からわずか数日に短縮できるという。
Agile ONE SNは2027年初頭の提供開始を予定しており、スタンフォード大学やスイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich)などの先端研究機関が導入に関心を示している。
開発者の学習スケーリングとシミュレーション構築を加速するため、以下のソフトウェア基盤が追加・更新された。
| ツール・リソース名 | 区分・役割 | 主な特徴・機能 |
|---|---|---|
| Isaac Lab 3.0 | 学習フレームワーク | 一般提供開始(GA)。物理エンジン「Newton」および「PhysX」に対応し、マルチGPU分散学習を支援 |
| Isaac OS | ランタイム | NVIDIA Holoscanベースのオープンソースランタイム。AI・センサー・モーター間の決定論的リアルタイム制御を担保 |
| SimReady Central Library | アセット・データ | Hugging Faceで公開。2,000種以上のファクトリーアセットや「Human 1M」人体動作データセットを収録 |
| DGX Station ワークフロー | リファレンス実装 | GR00T 1.7の強化学習、巧緻操作、ChatGPT Astraを用いたCosmos世界モデルの合成データ生成の3種をオープンソース化 |
フアンCEOは「汎用ロボティクスは驚くべき速度で進化しており、ロボティクスにおけるChatGPTモーメントは急速に近づいている」と述べ、フィジカルAIの産業実用化に自信を示した。
欧州をはじめとするロボティクスエコシステムでは、ABB Robotics、KUKA、Universal RobotsなどがすでにIsaac基盤を採用している。さらに、Toyota Material Handling Europe(豊田自動織機ヨーロッパ部門)はOmniverseとIsaac Simを活用して自律型マテリアルハンドリング設備の立ち上げ期間を最大50%削減した事例を公表した。
一方、Agile ONE SNの具体的な本体販売価格や保守サポート条件、ならびに日本国内での電波法認証や技適、販売代理店網については現時点で未確定である。研究用途や産業実証での国内導入を検討する組織は、今後の公式販売情報の更新を確認する必要がある。
これまでのロボット開発は、機械設計・制御工学・視覚認識の各領域が個別に最適化され、統合に膨大なコストを要していた。NVIDIAが躯体設計、車載SoC、物理シミュレータ、世界モデルを一気通貫で標準化・オープン化したことにより、汎用ロボティクスの開発競争は「モデル学習とデータ規模」の競争へと本格的に移行しつつある。
引用元:NVIDIA Newsroom | Impress Watch

NVIDIA Newsroom
NVIDIA Advances Isaac Platform for General
NVIDIA today announced a major expansion of the NVIDIA Isaac™ open robotics development platform, adding a reference humanoid, datasets and runtime, along with updates to its robot learning framework.
https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-advances-isaac-platform-for-general-purpose-robotics-with-new-reference-humanoid-frameworks-simulation-pipelines-and-data

Impress Watch
NVIDIA、ヒューマノイド開発を「数週間から数日」に Isaac拡充
NVIDIAは、独ベルリンで開催した「GTC Berlin」で、ロボット開発プラットフォーム「NVIDIA Isaac」の拡充を発表した。ヒューマノイド(人型ロボット)のリファレンスプラットフォームやデータセット、新たな実行基盤を追加。データ生成から学習、シミュレーション、実機への展開までを支援し、汎用ロボットの開発期間短縮を図る。
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2150341.html