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米Google Cloudは、自社のエンタープライズAIプラットフォーム「Model Garden(Vertex AI上で多様な基盤モデルを探索・利用できるカタログ)」において、米OpenAIの最新フロンティアモデル群の提供を開始したと発表しました。自社開発のGemini(GoogleのマルチモーダルAIモデルファミリー)、米AnthropicのClaude(Anthropicの高性能対話型AIモデル)に加え、OpenAIのGPTシリーズを包括することで、主要な3大商用クローズドLLMを単一のエンタープライズ基盤上で提供する唯一のハイパースケールクラウドプロバイダーとなりました。
今回Google Cloud上で利用可能となったのは、以下の3つの最新モデルです。特定用途やコスト要件に応じて選択できる構成となっています。
顧客は単一のAPIと管理コンソールを通じてモデルを動的に切り替えることができ、ベンダーロックインを回避できます。また、利用料はGoogle Cloud Marketplace経由で直接請求され、既存のクラウド年間契約や割引プラン(Flexible Savings Plans)の消費枠として充当されます。
企業が外部モデルを利用する際の懸念点に対し、Google Cloudは以下の厳格なセキュリティ対策を提示しています。
| ガバナンス項目 | 実装内容 |
|---|---|
| データ境界の保護 | 入力プロンプトや出力データは指定境界内に保持され、基盤モデルの学習には一切使用されない(Zero Data Retentionオプション提供予定) |
| 隔離されたアクセス境界 | 専用のGoogle Cloudインフラ上で稼働し、機密コンピューティング(Confidential Compute)に対応予定。第三者モデル提供者による無許可アクセスを遮断 |
| 統一された監査とID管理 | VPC Service Controlsによる保護下で、IAM(ID・アクセス管理)および統合監査ログを全社レベルで一元管理 |
米クラウドストレージ大手BoxのAIプロダクト担当副社長Yashodha Bhavnani氏は、Google Cloudの高度なセキュリティとコンプライアンス基準の下でOpenAIモデルを企業コンテンツに安全に適用できる点を高く評価しています。
日本国内の企業においても、業務部門ごとにGemini、Claude、OpenAIの契約が分散し、請求処理やガバナンス管理が煩雑化する課題が顕在化していました。Google Cloudに集約されることで、単一契約・単一請求書でのマルチモデル運用が可能になります。
編集部注: これまでクラウドベンダー各社は自社開発モデルや独占的提携モデルを囲い込む戦略を採ってきました(MicrosoftのAzure OpenAI、AWSのBedrockなど)。しかしGoogle Cloudが競合であるOpenAIの最新モデルを直接取り込んだことは、クラウドの勝敗が「モデルの排他性」から「ガバナンスやデータ統合基盤としての完成度」へと完全に移行したことを物語っています。
引用元:Google Cloud | Impress Watch