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米Googleがスマートフォン「Pixel 11」シリーズやノートPC「Googlebook」などの購入特典として提供している「Google AI Pro」の無料試用において、開発者向けプラットフォーム「Antigravity(Googleが提供するAIエージェント駆動型のコーディングおよび開発統合環境)」で最新の推論モデルが利用できない制限が設けられていることが明らかになった。有料会員向けには最新の「Gemini 4 Argon」や「Claude Sonnet 5.5」が開放されている一方、無料試用ユーザーは旧世代モデルに限定されており、事前告知の不足から利用者の間で混乱が広がっている。

Googleは先日、Antigravity環境において最新の高度推論モデルであるGemini 4 ArgonをGoogle AI Proユーザーへ展開すると告知していた。しかし、Antigravityの公式仕様ドキュメントでは契約区分として「Google AI Pro (Paid)」と「Google AI Pro (Trial)」が厳格に区別されている。
ドキュメントのモデル対応表によると、以下の機能差が設定されている。
無料試用ユーザーは実質的に無料枠が少し拡大されただけの状態となっており、2026年11月2日の旧モデル廃止以降はGemini 3.8 Flashしか選択肢が残されない構造となっている。
今回の制限はハードウェア購入特典として提供される長期無料プロモーションの多くに適用されている。Pixel 11 Proの購入特典(6か月無料、17,400円相当と宣伝)や、Googlebookの購入特典(12か月無料)などを利用しているユーザーが一律で制限対象に含まれる。
| サービス・機能 | Google AI Pro 有料会員 | Google AI Pro 無料試用会員 |
|---|---|---|
| Antigravity Argon推論 | 週次専用クォータで利用可能 | 利用不可(選択肢から除外) |
| Claude 5.5シリーズ | 利用可能 | 利用不可(旧4.6系のみ一時提供) |
| YouTube Premium Lite | 特典利用可能 | 利用不可(有料移行まで停止) |
| Googleストア10%還元 | 還元対象 | 特典対象外 |
| 有料プランへの即時移行 | 通常契約 | アプリ内UIなし(専用フォーム申請が必要) |
購入特典の規約には「トライアル」という表記はあるものの、有料サブスクリプションとの具体的な機能差や除外事項は明記されていなかった。さらに、利用者が「差額を払って有料版に切り替えたい」と考えても、アカウント設定画面に即時移行ボタンが存在せず、無料期間が終了するのを待つか専用フォームから個別サポートに連絡する必要がある。
国内でPixel 11シリーズやChromebook Plusを購入し、AIコーディング環境を期待して作業を進めていた開発者にとっては大きな影響が生じている。最先端の推論支援を受けられないだけでなく、有料版へスムーズに課金移行できない仕様は利便性を著しく損ねている。
Googleはコミュニティへの回答において、無料試用から有料プランへの移行手続きを簡略化する改修を進めていると表明した。最先端AIの計算コストが肥大化する中、プロモーションとサービス実態の透明性をいかに確保するかが問われている。
引用元:HelenTech