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米NVIDIAとスウェーデンの自動車大手Volvo Cars(ボルボ・カーズ)は、将来のボルボ車における自動運転技術の安全性向上に向けて、長年にわたるパートナーシップを拡大することを発表しました。NVIDIAの車載コンピューティング技術とボルボの安全研究を融合し、高速道路、混雑した市街地、駐車を含むあらゆる走行環境で「ドア・ツー・ドア」の安全な自律ナビゲーションを実現する計画です。
両社の協業は2017年に始まっており、約10年にわたる共同研究の実績に基づいています。今回の拡大提携では、NVIDIAの車載センサーおよび計算基盤である「NVIDIA Hyperion(自律走行車両向けのセンサー群と高性能車載コンピュータを統合したリファレンスアーキテクチャ)」、オペレーティングシステム「Halos OS(安全性を重視して設計された車載向けリアルタイムオペレーティングシステム)」、自動運転ソフトウェア「Alpamayo Stack(エンドツーエンドの自律走行アルゴリズムを統括するソフトウェア群)」が採用されます。
この技術は、ボルボが最近発表した同社史上最大の製品攻勢の一環として、次世代の電気自動車(EV)で初搭載される予定です。将来的には、ドライバーが前方監視から解放される「eyes-off」や運転操作の関与を完全に離れる「mind-off」走行を段階的に導入していく方針が示されています。
今回の発表では、具体的な搭載モデルの発売時期や価格帯、各国の法規制に応じたeyes-off走行の解禁スケジュールについては詳細が明かされていません。特に日本の公道においてLevel 3以上の自動運転(eyes-off)を実用化するには、道路交通法や車両安全基準の適合が必須となります。ボルボは日本国内でも先進安全機能の標準化に積極的であるため、将来的に日本市場向け次世代EVへ本システムが導入される際の認可動向や、国内の複雑な道路環境・気象条件への適合が重要な焦点となります。
自動車産業が「ソフトウェア定義型車両(SDV(ソフトウェアの更新によって車両の機能や性能が進化する自動車))」へと急速に移行する中、車載AI基盤の覇権争いは激化しています。NVIDIAはDRIVEプラットフォームを通じて高性能コンピューティングとAIスタックのデファクト化を狙っており、自動車の安全基準を牽引してきたボルボとの連携深化は、テスラ等の競合に対する強力な防壁となります。ハードウェアとAIソフトウェアを垂直統合した安全設計が、今後の商用自動運転の信頼性基準を再定義していくとみられます。
引用元:NVIDIA Newsroom