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株式会社サイバーセキュリティクラウド(クラウド型WAFやWebセキュリティ監視サービスを提供する国内セキュリティ専門企業)は、AIエージェントの関与が強く疑われる新たなサイバー攻撃の手口に関する観測データを公表しました。マクニカが公開した「重点的に確認するIPアドレス」の情報を起点に自社の脅威観測データを分析したところ、326件のIPアドレスを使い分け、1,200件を超えるアクセスで認証回避や情報窃取を試みる自律的な攻撃活動が確認されました。
観測された攻撃は、従来の自動化スクリプトやボットとは異なり、攻撃の成否に応じて柔軟に次の行動を切り替える高度な挙動を示しています。
このように、単一の手法が防がれても自律的に別のアプローチへフォールバックする一連の振る舞いから、判断ループを備えた自律型AIエージェントが悪用されている可能性が極めて高いと分析されています。
本攻撃は、ログイン前のWAF(Web Application Firewall)による防御だけでは防ぎきれない点に深刻な脅威があります。認証回避の攻撃は遮断できても、その直後に正規の認証情報でログインされた場合、一般的なアクセス制御では不正ログインとして検知することが難しくなります。
国内のECサイトや会員制サービスを運営する事業者は、SQLインジェクション対策の徹底にとどまらず、同一セッションや同一送信元群による直前の不審アクセス履歴とログイン試行を相関分析する多層的な監視体制が求められます。なお、現時点で攻撃者が使用したAIエージェントの具体的なモデル名や開発元、被害企業の具体的な社名・実被害額などは開示されていません。
AIエージェント技術の進展に伴い、サイバー攻撃側でも「ツールの実行結果を評価し、動的に次の攻撃手段を選択する」自律エージェントの投入が現実の脅威となり始めています。静的なシグネチャ照合や単純なレート制限だけでは、状況適応型のAI駆動攻撃への対処が困難になりつつあり、防衛側においても挙動全体の文脈を理解するAI防御の導入が急務になるとみられます。
引用元:TechTargetジャパン