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米Microsoft(マイクロソフト)が、Webブラウザ「Microsoft Edge(マイクロソフトが開発するChromiumベースのWebブラウザ)」の先行テスト版であるCanary(新機能が最速で追加される開発者・テスト向けの先行プレビューチャンネル)チャンネルにおいて、ブラウザ自身がAIを活用して不具合を自動診断・修復する新機能「Fix an issue(問題を修復)」の試験導入を開始したことが明らかになりました。米メディア「Windows Central」が報じました。ブラウザの動作不良や動画の再生失敗といったトラブルを、AIが診断ログに基づいて原因特定し解決を支援する仕組みです。
本機能は、EdgeやChromeの先行開発動向を追跡しているリーカーのLeo Varela氏によって発見されました。最新のEdge Canaryの設定画面内に「Fix an issue」という項目が追加されており、マイクロソフトがAI機能を示すアイコンとして広く採用している「魔法の杖」マークが付与されています。
確認された機能設計とUIの要点は以下の通りです。
ブラウザのトラブルシューティングは、これまでキャッシュ消去や拡張機能の無効化、設定のリセットなどユーザーが手動で試行錯誤する必要がありました。AI自己修復機能が実現すれば、技術的知識がない利用者でもスムーズにトラブルを解消できるようになります。
一方で、本機能は企業の公式開発計画である「AI at Work Roadmap(旧Microsoft 365 Roadmap)」にはまだ登録されていません。例えば、同じEdge向けに開発されている透かし保護機能などは数カ月先の提供予定であってもすでにロードマップへ記載されているのに対し、「Fix an issue」はより初期の実験的機能として扱われていることが窺えます。
近年のEdgeではWebアプリのフリーズ問題が発生したり、「Edge Drop」やリアルタイム動画翻訳などの一部機能が整理・削除された経緯があり、ブラウザの基本安定性をAIで底上げする新機能として注目を集めています。
本機能の今後の展開に関する確認状況および留意点は以下の通りです。
マイクロソフトはOSおよび主要アプリ全体でAI機能の組み込みを推進してきましたが、従来のチャットボットやコンテンツ生成だけでなく、トラブルシューティングや保守運用という「実用的な運用保守領域」へAI適用範囲を広げている点が特徴的です。
特にブラウザはWeb標準の更新やアドオンの競合により問題が日常的に発生しやすい環境です。ユーザーがトラブルで競合ブラウザ(Chromeなど)へ乗り換えてしまう離脱を防ぐためにも、AIによる自己治癒(Self-healing)能力の獲得はEdgeの競争力を保つ重要な武器になると考えられます。今後のプレビュー更新で実際の修復アルゴリズムがどのように機能するかが焦点となります。
引用元:Windows Central