AI関連の最新ニュースをピックアップ
米OpenAI(ChatGPTや推論モデルを開発する生成AI分野の世界的リーダー)でCodexおよびChatGPTの製品開発を担当するThibault Sottiaux(ティボー・ソティオ)氏が、日本時間の2026年10月13日、全ユーザーを対象にChatGPT(OpenAIが提供する対話型生成AIサービス) WorkおよびCodex(コード生成やプログラミング支援に特化したAIモデル)の利用枠(レート制限)を即時リセットする措置を同日中に実施すると告知しました。日本時間では同日16時頃までに全ユーザーへ反映されます。
今回の利用枠リセットは、Sottiaux氏が10月4日(米国時間)に表明した「28日間の連続改善計画」の8日目(Day 8)にあたる措置です。この計画では、ChatGPT WorkとCodexのユーザーに向けた明確な機能改善を28日間にわたって毎日1件ずつリリースすることを約束しています。
しかし、機能改善のリリースが間に合わなかった日については、代替措置として全ユーザーの利用枠をリセットするルールが定められています。今回のDay 8は改善リリースではなく、この利用枠リセットルールが適用されました。利用枠のリセットが行われると、ChatGPT WorkやCodexに設定されている「5時間ごと」および「週ごと」の利用制限カウントが初期状態へと回復します。
同計画の3日目(Day 3、日本時間10月8日)には、合計アクティブユーザー数が4,000万人を達成した記念として「利用枠リセット権(banked reset)」が全有料アカウントへ配布されました。
| リセット種別 | 適用タイミング | 対象ユーザー | 実施日 |
|---|---|---|---|
| 利用枠リセット権(Banked Reset) | ユーザーが任意のタイミングで適用可能 | 全有料アカウント | Day 3(10月8日) |
| 即時一斉リセット | 運営側が指定した時刻に全アカウントへ一斉適用 | 全ユーザー | Day 6(10月11日)、Day 8(10月13日) |
Day 3の配布では、ユーザー自身が集中的な作業を行う任意のタイミングで権利を消費して制限を回復できましたが、今回のDay 8(および10月11日のDay 6)は運営側の都合に合わせて一斉に適用される即時リセットとなっています。
直近3日間で2回目となる利用枠リセットですが、Sottiaux氏の投稿本文は「リセット」の一語のみとなっており、改善の公開を見送った具体的な技術的理由や背景は説明されていません。
日本の開発者やビジネスユーザーにとって、週初めの業務時間帯である10月13日16時前後に制限枠がリセットされることは、集中してコーディングや文書作成タスクを進める上で実務上の恩恵となります。ただし、即時リセットは既存の消費枠をゼロに戻すものに過ぎず、今後20日間続く計画の中でどのような本格的機能改善が控えているかは依然として不透明です。
28日間連続で毎日製品アップデートを提供するという野心的なアジャイル公開方針は、ユーザーの関心を引きつける一方で、品質管理や検証体制への負荷が非常に高いとみられます。期日に間に合わない場合に沈黙せず、全ユーザーへの利用枠リセットという目に見えるメリットで埋め合わせる手法はユーザーの不満を抑える実用的なアプローチといえます。残る20日間の計画でどのような改善が提供されるか、開発チームのデリバリー能力が試されています。
引用元:PC Watch