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中国IT大手のTencent(騰訊)は、AIエージェントの作成・配信向けノーコードプラットフォーム「Yuanqi(Tencentが提供していたノーコードAIエージェント構築プラットフォーム。中国語表記は元器)(元器)」のサービスを、2026年11月9日をもって終了すると発表した。同社は「事業調整のため」と説明しており、詳細な終了理由は公表していない。
中小事業者やコンテンツ制作者がWeChat公式アカウント等へ手軽にAIチャットボットを導入できる主要基盤として運用されてきたが、公開から約2年半で幕を閉じることとなった。
Tencentの告知によると、サービスの終了は利用者のデータ移行期間を設けるため段階的に実施される。
| 日程 | 実施内容 |
|---|---|
| 2026年10月29日 | 新規エージェント作成およびAPIキーの新規発行を停止。既存エージェントは継続稼働。 |
| 2026年11月9日 | アプリへのアクセス、データの読み書き、API呼び出し、開発者コンソールを全面停止。WeChat公式アカウントやカスタマーサービス連携ボットの応答も一斉停止。 |
| 2026年11月10日〜2027年1月9日 | データエクスポート専用コンソールへのログインのみを許可。エージェント構成や対話ログのバックアップが可能。 |
| 2027年1月9日 | 法令で保管が義務付けられたログ等を除き、全ユーザーデータを完全に削除。 |
Yuanqiは2024年5月17日の「Tencent Cloud Generative AI Industry Summit」で発表された。コードを書かずにプロンプトやプラグイン、ワークフローを組み合わせてエージェントを構築でき、WeChat公式アカウントやQQ、WeChatカスタマーサービス、テンセントクラウド検索などへ即座に公開できるワンストップ機能が強みだった。
今回のサービス終了により、WeChatアカウント上で顧客対応やFAQ対応ボットを運用してきた中小企業やクリエイターは、約4週間以内に代替プラットフォームへの移行を迫られる。後継となる配信サービスのアナウンスは現時点でなされていない。
今回の閉鎖の背景には、TencentのAIエージェント戦略がオープンプラットフォームの提供から、自社運営プロダクトへの直接統合へとシフトしている事情があるとみられる。
同社は近年、オフィス向けエージェント「WorkBuddy」や、各種自社アプリに直接組み込む特化型バーティカルエージェント群の開発に注力している。汎用的なサードパーティ向け制作環境を維持するコストを削減し、自社サービスとの密結合による収益化とユーザー体験の向上へリソースを再配分する狙いとみられる。
引用元:pandaily.com