AI関連の最新ニュースをピックアップ

インターネットのドメイン名管理を行う非営利組織「ICANN(ドメイン名やIPアドレスなどの世界的な割り当てを調整する非営利法人)」は2026年10月、2026年ラウンドで受け付けた新分野別トップレベルドメイン(gTLD(「.com」などに代表されるインターネット上のトップレベルドメイン))の申請一覧を公開しました。今回の申請ラウンドでは、AIやエージェント技術の台頭を反映し、「.agent」や「.agi」などAI関連キーワードへの申請がテック大手に集中しています。
発表によると、2026年4月30日から8月12日までの募集期間中に、世界481の申請者から合計1615件の応募が寄せられました。
特に注目を集めたのが、次世代AI技術を象徴する文字列の争奪戦です。
AI業界を主導する主要ビッグテック各社の申請動向を比較すると、戦略の違いが浮き彫りになっています。
| 企業名 | 申請件数 | 代表的な申請ドメイン | 戦略の傾向 |
|---|---|---|---|
| Alphabet | 39件 | .alphabet、.chromebook、.deepmind、.fitbit | 包括的なブランド防衛と製品ポートフォリオの囲い込み |
| Meta | 18件 | .meta、.facebook、.instagram、.threads、.agent、.superintelligence | 主要SNSブランド防衛に加え、次世代AIキーワードの積極確保 |
| OpenAI | 15件 | .openai、.chatgpt、.codex、.gpt、.agent、.agi、.asi | ブランド防衛と汎用AI(AGI/エージェント)の権益確保 |
| Anthropic | 2件 | .anthropic、.claude | 自社ブランドと主力製品に絞った限定的な防衛申請 |
AlphabetやMeta、OpenAIが次世代のWebインフラとして汎用キーワードを積極的に獲得しにいっているのに対し、Anthropicは自社ブランド防衛に特化した最小限の申請にとどめています。
同一のドメイン文字列に対して複数の申請者が存在する場合、ICANNはコミュニティ優先順位評価プロセスを実施して最適な運用者を決定します。この合意形成プロセスで結論が出ない場合は、最終的にオークションによってレジストリ(ドメインのデータベースを一元管理・運用する事業者)の運営権限が競売にかけられます。
ドメインの審査、パブリックコメント、異議申し立て、オークションなどの手続きには長期の時間を要するため、実際にこれらの新ドメインが一般利用可能になる時期や最終的な取得費用は未確定です。AIサービスやエージェントのWebアドレス基盤をめぐる企業間の主導権争いは、今後数年にわたって継続するとみられます。
引用元:GIGAZINE