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米OpenAIは2026年10月7日、アプリケーション内の条件判定やルーティング処理を高速に行う開発者向けの新機能「Decisions API(条件判定や選択、段階採点に特化して高速に応答するOpenAIのAPI)」のパブリックベータ提供を開始しました。文章の生成ではなく「判定結果」の出力に特化することで、従来のResponses APIと比較して約10倍の高速化を実現。サポート窓口の自動振り分けやAIエージェントのツール選択などを、ほぼリアルタイムで処理できるようになります。

Decisions APIは専用エンドポイント(POST /v1/decisions)から呼び出し、モデルには2026年9月に発表された低遅延モデル「gpt-6-luna」を採用しています。長文の回答テキストを組み立てるオーバーヘッドを省き、機械可読性の高い構造化データとして判定結果のみを返します。
本APIでは、入力データ(テキストまたはbase64形式の画像データ)に対して以下の3種類の質問形式(question types)を指定できます。
料金は入力トークンのみを対象としており、100万トークンあたり0.10ドル(約15円)に設定されています。出力トークン料金やキャッシュの読み書き料金は発生しません。
意思決定に特化したモデルとしては、先行してTypeSafeの「Jev」やCloudflare Workers AIの「Clef」が登場していました。国内開発者による実測検証データ(DevelopersIO)に基づく各モデルの比較は以下のとおりです。
| 項目 | OpenAI Decisions API | TypeSafe Jev | Cloudflare Clef |
|---|---|---|---|
| 提供元 | OpenAI | TypeSafe | Cloudflare |
| 対応入力 | テキスト / JSON / 画像 | テキスト / JSON のみ | テキスト / JSON / 画像 |
| 料金(100万入力トークン) | $0.10 | $0.042 | $0.24(flash版は$0.09) |
| 入力・出力形式 | questions / answers 配列 | 連想配列(辞書形式) | 連想配列(辞書形式) |
| 実測レイテンシ中央値 | 約255ms | 約238ms | 約478ms(flash版は約294ms) |
実測レイテンシではJevと同水準の約255ミリ秒で応答しており、実用上極めて高速です。ただし、JevやClefが質問や回答を辞書形式で扱うのに対し、Decisions APIは配列形式を採用しているため、既存の判定コードから移行する場合はリクエスト構築およびレスポンス解析処理の書き換えが必要となります。
また、文章生成や任意の独自JSONスキーマ出力が必要な場合はStructured Outputs、自律エージェントの外部関数呼び出しにはfunction callingといった従来のResponses API群との使い分けが推奨されています。
本機能の登場により、日本のWebサービスや業務システムにおいても、カスタマーサポートの一次切り分けや不適切コンテンツのモデレーション判定を極めて安価かつ低遅延で自動化できるようになります。
一方で、導入にあたっては以下の点に留意が必要です。
file_idは現時点でサポートされていません。Decisions APIは今後数週間以内に一般提供(GA)を迎える予定であり、エンタープライズ向けにはゼロデータ保持(ZDR)やHIPAA準拠のデータ保護機能も提供されます。
引用元:OpenAI Developers | GIGAZINE | DevelopersIO

OpenAI Developers
OpenAI API
Use the Decisions API to check conditions, select from fixed options, and score text, images, and JSON against a rubric.
https://developers.openai.com/api/docs/guides/decisions

GIGAZINE
OpenAIが判断専用の「Decisions API」を公開、テキストや画像を約10倍高速に判定して確率や信頼度を出力
OpenAIがアプリケーション内で「どのモデルを使うか」「どのツールを呼び出すか」「問い合わせをどこに振り分けるか」といった判断を高速に行うための新API「Decisions API」をパブリックベータとして公開しました。テキストと画像を入力でき、条件に当てはまる確率や選択結果、評価スコアなどを機械処理しやすい形式で返します。
https://gigazine.net/news/20261007-decisions-api

Classmethod's 'Hands-on Experience' Technical Media | DevelopersIO
What is OpenAI's Decisions API? A Summary of the Differences with Jev and Clef
OpenAI released a new "Decisions API," so I organized the differences from existing Jev and Clef, and actually tried and compared them.
https://dev.classmethod.jp/en/articles/openai-decisions-overview