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ブランド企業や越境EC事業者のアジア展開において、リアルタイム接客を担うAIアバターの表現力と応答精度が一段と高まる見通しとなりました。テクノロジー企業のAnyMind Groupは2026年9月24日、Alibaba Cloudと戦略的パートナーシップを締結し、アリババが開発する基盤大規模モデルQwen(アリババが開発する大規模言語モデルシリーズ)をライブコマースプラットフォーム「AnyLive」のマルチモデルAI基盤に統合したと発表しました。

ライブコマースでは、視聴者から寄せられる多種多様な質問やコメントに対し、即座に文脈を汲み取って商品情報を案内する応答性が求められます。今回の提携により、AnyLiveのAIアバターはQwenの言語処理能力を活用し、口語的な表現や曖昧な質問から視聴者の購入意図を正確に推論し、商品情報や配信シナリオに即した回答をリアルタイムに生成できるようになりました。
特に重視されているのが、アジア市場特有の言語習慣への適応です。日本語における敬語や婉曲的な言い回しなど、直訳では対応が難しい各地域特有のコミュニケーション表現への対応が強化されました。これにより、ブランド企業は現地市場の文化に即した自然な接客を24時間体制のAIライブ配信で提供可能になります。
Alibaba Cloudの日本・韓国地域ゼネラルマネージャーである栗田岳史氏は「Qwenが持つ多言語対応力とコマース領域における知見をAnyLiveに組み込むことで、応答性と拡張性の高いライブコマース体験の実現を支援できる」とコメントしています。また、AnyMind GroupのグローバルEコマース担当マネージングディレクターである久保銘中氏は、視聴者のニーズに即した情報提供によって納得感のある購買判断を支援できると期待を寄せています。
今回の機能強化は、日本からアジア諸国へ進出するEC事業者や、訪日外国人向けビジネスを展開する国内企業にとって具体的なメリットをもたらします。
これまでのライブコマースにおけるAI活用は、台本の事前生成やチャットボットによる定型応答が中心でした。しかし今回の統合は、アリババの巨大EC「Taobao(淘宝)」で培われたコマース特化の実践的知見を外部プラットフォームへ直接注入する試みといえます。
自律的に意図を汲み取って接客を行うAIエージェントの現場導入が加速することで、EC販売における「人手不足の解消」と「顧客エンゲージメントの向上」がどこまで両立できるか、アジア全域のEC運用現場における試金石となる取り組みとして注目されます。
引用元:AnyMind Group