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Googleは、電子書籍プラットフォーム「Google Play Books」で購入した対応電子書籍を、リサーチ・ノート作成AIツール「Gemini Notebook」の参照資料として直接読み込める新機能「Expert Intelligence」を発表した。オライリー(O'Reilly Media)をはじめとする出版社の英語書籍10万冊以上が対象となり、「Google Workspace」の組織アカウントおよび個人向けGoogleアカウント向けに提供が開始される。
「Expert Intelligence」は、外部の信頼できる出版コンテンツをGoogleのAI環境に統合する取り組みである。
書籍コンテンツをAIの入力ソースとして利用するにあたり、著作権保護とアクセス権管理に関する厳格な制約が設けられている。
| 項目 | 条件・仕様 |
|---|---|
| 所有権の確認 | 対象電子書籍を「Google Play Books」で正規購入しているアカウントのみがソースとして追加可能 |
| ノートブック共有 | 共同作業者にノートを共有する場合、共有相手のアカウントも同一の電子書籍を購入・所有している必要がある |
| 組織アカウント | Google Workspace管理者の設定で、Gemini Notebook、Google Play、Google Booksの利用が許可されている必要がある |
| 言語と対象書籍 | 初期展開は英語書籍(約10万冊)が中心であり、日本語書籍の対応時期や国内出版社の参画は現時点で未確定 |
日本の開発者や研究者にとって、オライリーをはじめとする英語の高度な技術書や専門書を資料として読み込ませ、日本語で質問して解説や要約を得られる点は大きなメリットとなる。いわゆる「積ん読」状態の洋書から必要な知見を効率的に引き出す学習補助として実用価値が高い。一方で、日本語のビジネス書や専門書への対応については今後の連携拡大を待つ必要がある。
大規模言語モデルにおけるRAG(検索で得た情報を生成に組み込む手法)の活用が進むなか、著作権で保護された出版書籍の取り扱いはAIプラットフォームにとって大きな課題であった。「Expert Intelligence」は、正規購入をトリガーとして公式にAI参照を認めるライセンスモデルを確立した点に意義がある。共有相手にも購入を要求する仕組みにより、出版社の権利を守りつつ、専門ナレッジの対話型活用を加速させる枠組みとして今後のコンテンツ連携の標準モデルになる可能性がある。
引用元:中村篤志