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ドナルド・トランプ米大統領は2026年9月20日、中国の習近平国家主席との首脳会談を控えるなか、人工知能分野における新組織「AI Force(AI軍)」の創設と、統括責任者となる「AI czar(AIツァー)」を近く任命する方針を表明した。業界内で高まるAI開発減速論を退け、中国や世界に対する技術的優位を維持する国家戦略を鮮明にした。
サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)の報道によると、トランプ大統領は自身のソーシャルメディアへの投稿で、AI開発の抑制論を強く批判した。
米国内では大手テック首脳らによる安全性懸念や開発ペース抑制の訴えが議論を呼んでいたが、大統領が公に減速を否定した形となる。
専門家らは、AI Forceの構想が米中関係に及ぼす影響について異なる見解を示している。
トランプ大統領と習主席は2026年5月の北京会談で政府間AI対話メカニズムの設置に合意していたが、実務対話の具体的枠組みは依然として未確定のままだ。今回打ち出されたAI Force構想が、予定されるワシントン首脳会談で実効性のある共同合意に発展するか、あるいは単なる政治的アピールに終わるかは未知数となっている。
AIを宇宙空間と同格の戦略的ドメイン(領域)と位置づけ「Force」と呼称したことは、技術競争を純粋な民間イノベーションから国家間安全保障の枠組みへと完全に移行させる強い政治的シグナルである。軍事応用を前提とした米国の組織化の動きに対し、中国側も対抗措置や国家レベルの調整機能強化を進めると予想され、米中ハイテク摩擦は軍民両用のAIインフラを巡って新たな局面を迎えている。