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オープンソースコミュニティの開発者有志が、エヌビディア(NVIDIA)の最新超解像・ニューラルレンダリング技術「DLSS 5」をApple Silicon(macOS)上で動作させる非公式プロジェクト「MLX-DLSS」および「DLSSMac」を公開した。AMD RadeonやIntel Arcに続く実証であり、DLSSのニューラルネットワークモデル自体がNVIDIA GPUの専用回路に原理的に束縛されていないことを示した。ただし、現行のMacハードウェアでの処理速度は実用レベルから大きく乖離している。
今回の移植実証は、以下の2つのコミュニティプロジェクトを組み合わせて実現された。
16コアGPUを搭載したMacBook Pro(M5 Pro)における動作テストでは、描画品質の向上は確認されたものの、深刻な性能ボトルネックが記録された。
| 項目 | Apple M5 Pro(非公式移植版) | NVIDIA GeForce RTX 5050(公式対応) |
|---|---|---|
| 1440p推論遅延 | 約240ミリ秒 | 約24ミリ秒 |
| 動作フレームレート | 21.96 FPS(960×600解像度時) | 実用的な高FPS(ネイティブ解像度) |
| ハードウェアアクセラレーション | Metal汎用GPU演算(FP4非対応) | Blackwell Tensorコア(FP4対応) |
| 実行オーバーヘッド | ReShade+GPTK変換負荷あり | ダイレクトドライバ実行 |
M5 Proでの推論遅延は約240ミリ秒に達し、RTX 5050の約10倍を要した。解像度を960×600まで下げた低負荷設定でも約21.96フレーム/秒にとどまり、実用的なゲームプレイには適さない結果となった。
DLSS 5の他社製ハードウェアへの移植試みはMacにとどまらない。
本実証の工学的意義は、DLSS 5のニューラルレンダリングアルゴリズムが適切なランタイムを用意すればクロスプラットフォームで動作可能であることを証明した点にある。一方で、NVIDIAがGeForce RTX 50シリーズに搭載したBlackwell Tensorコアの低精度演算能力(特にFP4ネイティブアクセラレーション)が、リアルタイムレンダリングにおける推論遅延の短縮に決定的な役割を果たしていることも逆説的に浮き彫りとなった。AMDやアップルが将来のハードウェアで同様の専用AIエンジンをグラフィックス向けに最適化しない限り、非公式移植が実用的なフレームレートに到達するのは困難とみられる。
引用元:VideoCardz.com