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xAIを率いるイーロン・マスク氏は2026年9月14日、X(旧Twitter)上で同社の次世代AIモデル「Grok」シリーズの開発ロードマップを公表した。2.5兆(2.5T)パラメータ規模の「Grok 4.8」が今週事前学習を終えて強化学習(報酬を手がかりにAIモデルの振る舞いを最適化する学習手法)(RL)工程へ進むほか、「Grok 4.9」を経て、汎用人工知能(人間と同等以上の知的能力を幅広い分野で発揮するAI(AGI))(AGI)の到達点を見据える「Grok 5」に至る段階的な強化計画を提示した。
マスク氏が明らかにしたロードマップによると、xAIは独自の新しいC++ソフトウェアスタックを用いてモデル訓練を進めている(TeslaNorthおよびLatestLY報道)。現在開発中の各モデルのステータスと性能目標は以下の通りである。
このロードマップ発表の直前、マスク氏はAnthropicのダリオ・アモデイCEOが唱えた「AI開発ペースの調整(減速)」に賛同を示し、「競合他社による相互査読(ピアレビュー)から始めるべきだ」と述べていた。一方でドナルド・トランプ米大統領は同日、新たなAI規制やガードレールを「不要」と退けており、政策的な議論が過熱する中での開発工程開示となった。
マスク氏が言及した次世代Grokシリーズのスペックおよび開発進捗の整理は以下の通りである。
| モデル名 | 想定パラメータ / 基盤 | 目標性能・比較対象 | 現在の進捗状況 |
|---|---|---|---|
| Grok 4.7 | 不明(RL調整中) | Claude Opus 5.0相当 | マルチモーダル性能の修正作業中 |
| Grok 4.8 | 2.5兆(2.5T)/ 新C++スタック | 4.7から大幅向上 | 今週事前学習完了、強化学習(RL)開始 |
| Grok 4.9 | 不明 | Astra / Fable クラス | 計画段階(4.8の次期モデル) |
| Grok 5 | 不明 | AGI水準 / 「全モデルを凌駕」 | 将来フラッグシップ |
今回の発表はマスク氏個人のSNS投稿に基づくものであり、Grok 4.8やGrok 5の具体的な一般提供開始日、API公開スケジュール、ベンチマーク結果などの公式ドキュメントは提示されていない。また、同氏が賛同した「競合他社によるピアレビュー」体制が、Grok 4.8の強化学習工程において具体的にどのように組み込まれるのか、外部評価機関のアクセス体制が整備されるのかは未確認のままである。
マスク氏は先端AIの危険性や減速論に一定の理解を示しつつも、2.5兆パラメータに達する超巨大モデルのトレーニングを完了させ、競合モデルに対抗するアグレッシブなリリース方針を維持している。
独自のC++スタックによる計算効率化と巨額インフラを武器に、モデル規模の拡大(スケーリング)で競合フロンティアモデルを捉える戦略を明確にした形だ。今後、強化学習段階でのアライメント検証がどのように進められるか、そして提唱した「競合間ピアレビュー」が実現するかどうかが、xAIの信頼性と技術的優位性を測る試金石となる。
引用元:TeslaNorth.com | Latestly