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株式会社ABEJA(本社:東京都港区、代表取締役CEO:岡田 陽介)は2026年9月10日、三菱重工業株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長CEO:伊藤 栄作)より委託を受け、AIエージェント等を活用した無人機への自律化機能の付与に関する技術検証支援を開始したと発表しました。
ABEJAは2026年2月、三菱重工業から委託を受けて視覚情報(Vision)・自然言語(Language)・具体的な行動(Action)を統合処理する「VLAモデル(Vision-Language-Action Model)」の適用に関する共同研究の実施可能性について検討を開始していました。今回の発表は、これまでの検討フェーズをさらに前進させ、AIエージェントを活用した無人機の自律化機能付与に向けた具体的な検証支援に踏み出すものです。
本検証支援では、ABEJAの中核基盤である「ABEJA Platform」が活用されます。同プラットフォームは、AIによる単なる概念実証(PoC)にとどまらず、実際の業務運用として成立させることを目指したエンタープライズ実装基盤です。状況判断や意思決定を行う「Agentic AI」と、物理世界での動作やオペレーションを担う「Physical AI」を統合し、データ収集から意思決定、実行制御までを一気通貫で扱うアーキテクチャを備えています。
さらに、人とAIが協調する「Human in the Loop」を前提とすることで、ミッションクリティカルな業務プロセスにおいても高い信頼性を保ちながら、システムを段階的に高度化していく運用設計が採られています。
三菱重工業とABEJAの取り組みは、基礎モデルの机上検討から実機運用を見据えた検証支援へと段階を踏んで進展しています。
| 開発フェーズ | 発表時期 | 主な検証内容 | 目指す狙い |
|---|---|---|---|
| 第1段階(共同研究可能性検討) | 2026年2月 | VLAモデルの適用可能性の検討 | マルチモーダルAI(視覚・言語・行動)のフィジカル空間への適用見極め |
| 第2段階(自律化検証支援) | 2026年9月 | AIエージェントを活用した自律化機能付与の技術検証 | 無人機の自律飛行・自律判断を実環境プロセスに組み込む運用の確立 |
日本の重要インフラ監視や防衛・航空宇宙分野において、無人機(ドローン・UAV)の自律化は運用の省人化と即応性向上の鍵を握る重要課題です。一般的なソフトウェア上のチャットボットにとどまらず、物理的な機体制御と状況判断を連動させる「Physical AI」領域において、国内大手重工業とAIスタートアップによる具体的な受託・実証が進んでいる点は大きな意義を持ちます。
編集部注: 重工業大手の三菱重工業がABEJAとの連携を深化させている背景には、自律移動体における「VLAモデル」および「自律エージェント」の実装スピードを加速させる狙いがあるとみられます。カメラ映像やセンサー情報を直接アクションに結びつけるVLA技術はロボティクス分野で急速に研究が進んでいますが、実用化には不具合発生時の安全停止や人間の介在(Human in the Loop)が不可欠です。本取り組みは、防衛装備品や産業用ドローンにおける次世代AIの社会実装に向けた重要な足がかりとなると考えられます。
引用元:ABEJA, Inc.