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米データ解析大手のパランティア(Palantir Technologies)とAIネイティブなクラウドインフラを提供するネビウス(Nebius Group)は2026年9月8日、企業のデータ主権とセキュリティを担保した完全な「主権AIスタック(データ・計算資源・モデルの管理権を企業内に保持するAI基盤)(Sovereign AI Stack)」をPalantirの商用顧客向けに共同提供する戦略的パートナーシップを発表した。PalantirはNebiusを推奨ソブリンAIインフラパートナーに選定した。
今回の提携により、統合プロセスを経て、Nebiusの大規模コンピュートおよび推論エンドポイントがPalantirの企業境界(Enterprise Perimeter)内に直接配備される。Palantirの顧客企業は自社のセキュリティ基準や管轄区域の規制を満たしながら、Nebiusの高速AIクラウドインフラを利用できるようになる。
対象顧客は、オープンソースのAIモデルをNebiusのインフラ上で実行し、自社の専有データを使って特定の業務領域向けに継続的にファインチューニングや適応を行うことが可能となる。これにより、汎用的なプロプライエタリ(商用クローズド)モデルを上回る業務精度を確保しつつ、学習データや派生モデルの所有権を100%自社内に保持できる。
AIワークロードの急増によりデータセンターの電力不足が深刻化する中、両社は新たな計算資源の立ち上げを加速させる。具体的には、すでに電力が確保されている拠点に対し、コンテナ型などの「モジュラーデータセンター」を迅速に配備することで、Palantir顧客へのコンピュート供給を迅速化する計画である。
Palantir CEOのAlex Karp氏は、「Nebiusの計算インフラは、自社が管理する条件下でAIモデルを実行する力を与えてくれる。当社のオントロジーと彼らのインフラが、パートナー企業が求める主権性を強固に支える」と語った。またNebius CEOのArkady Volozh氏も、「大規模なインフラ性能とデータ・モデルの完全な統制権の両立を支援する」と強調した。
欧州のAI規制(EU AI法)や機密データの越境移転制限が強まる中、外部の巨大テック企業にデータを預けるクローズドなAI利用から、インフラとモデルを自社管理下に置く「ソブリンAI」への需要が急速に拡大している。
政府機関や防衛・金融分野で実績を持つPalantirの認可・隔離プラットフォーム(AIPやOntology)と、シリコンからAPIまでAI特化で設計されたNebiusのクラウド基盤の融合は、機微データを扱うエンタープライズにとって有力な自律運用の選択肢となる。
引用元:Nebius team