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ソフトバンク株式会社は2026年9月8日、データ整備により生成AIの回答精度向上を支援するサービス「TASUKI Annotation」のAIマネジメントシステム(AIMS)について、国際規格「ISO/IEC 42001:2023(AIマネジメントシステムの要求事項を定めた国際規格)」の認証を取得したと公式発表した。英国規格協会の日本法人であるBSIグループジャパン(認証機関:BSI Assurance UK Limited)の審査を経て、2026年8月25日付で認証が付与された。

「ISO/IEC 42001:2023」は、組織がAIシステムを適切に管理・運用し、継続的に改善するための要求事項を定めた国際規格である。ソフトバンクは「ソフトバンクAI倫理ポリシー」に基づき、方針や役割の明確化、データ管理、リスク評価、内部監査などのガバナンス体制構築を進めてきた。
対象となった「TASUKI Annotation」は、社内の業務マニュアルや手順書などの非構造化データを、AIが検索・参照しやすい形式に整理・構造化するサービスである。特にRAG(検索で得た外部情報を生成AIのプロンプトに組み込む手法)(検索拡張生成)の実装において、生成AIの回答精度やハルシネーション(もっともらしい嘘)の抑制に直結する重要な前処理工程を担う。
今回の認証登録情報は以下の通り:
公式プレスリリースおよび報道各社(AI Watch等)の発表内容を比較・精査すると、本認証の実質的な意義と適用範囲に関して以下の点が整理できる。
AI Watchの報道では「TASUKI Annotation」という個別サービス名に焦点を当てて報じられたが、公式発表の注記によると、本規格はサービス自体の出力データや生成AIモデルの性能そのものを保証するものではなく、「AIシステムを管理・運用するための組織体制とプロセス」が国際基準に合致していることを認証するものである。
| 観点 | 認証の対象 | 保証されない範囲(注記より) |
|---|---|---|
| ガバナンス | リスク評価体制・データ品質管理・マネジメントレビュー | 個別案件におけるデータやAIシステムの性能・精度 |
| 透明性 | AI処理方法の説明可能性・内部監査の仕組み | 生成モデル自体の完全な安全性・出力の絶対的正確性 |
こうした制約事項はあるものの、企業が自社の重要データを預けてRAG基盤を構築する際、提供元のデータ管理体制やセキュリティ・倫理プロセスの客観的な証明として強い信頼材料となる。
企業における生成AI活用が実証実験(PoC)から全社的な業務適用へと進む中、AIガバナンスやデータ品質管理の客観的な担保が急務となっている。特にRAGシステムでは、社外秘情報や個人情報の混入、誤情報の混入による回答精度の低下といったリスクが常に懸念される。
ソフトバンクは成長戦略「Activate AI for Society」の下で全事業におけるAI社会実装を進めており、今回のTASUKI Annotationでの認証取得を皮切りに、今後は他のプロダクトやAIサービス群への認証拡大を視野に入れている。国内の大手通信キャリア・SIer各社においても、AIシステムの第三者認証取得がエンタープライズ調達における必須要件(デファクトスタンダード)として定着していくとみられる。
ソフトバンク
AIマネジメントシステムの国際規格「ISO/IEC 42001:2023」の認証を取得~責任あるAIの実現に向け、AIガバナンスの強化を推進〜
ソフトバンクの公式ホームページです。企業・IRの「AIマネジメントシステムの国際規格「ISO/IEC 42001:2023」の認証を取得~責任あるAIの実現に向け、AIガバナンスの強化を推進〜」をご紹介します。
https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2026/20260908_02

AI Watch
ソフトバンクの「TASUKI Annotation」、AIマネジメント国際規格を取得
BSI(英国規格協会)の日本法人である、BSIグループジャパンは、ソフトバンクが提供する、データ整備により生成AIの回答精度の向上を支援するサービス「TASUKI Annotation」に関するAIマネジメントシステム(AIMS)に対し、AIマネジメントシステムの国際規格の認証を8月25日付で付与したと発表した。
https://ai.watch.impress.co.jp/docs/news/2139208.html