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米アップル(Apple)が本日開催するスペシャルイベントにおいて、新型スマートウォッチ「Apple Watch Series 12」および「Apple Watch Ultra 4」を発表し、各種センサーとマイクを活用して1日の行動や会話を自動要約する新機能「Siri AI Recaps(Apple Watchのセンサーを活用した1日の行動・会話AI要約機能)」を導入する見通しであることが明らかになった。米BloombergのMark Gurman記者が報じた。ウェアラブルデバイスがユーザーの生活を常時把握し、パーソナルな記憶や提案を担うパートナーへと進化する。
報道によると、新型Apple Watchに導入されるAI要約機能は、内蔵マイクによる環境音声の把握に加え、GPSの位置情報や各種センサーから得られる行動データを常時バックグラウンドで処理する。これにより、ユーザーがその日に何を行い、どのような会話を交わしたのかを日次レポートとして自動生成する。
生成された要約データは刷新されたSiriアプリ内に蓄積される。ユーザーは自身でメモを取る必要がなくなり、Siriのパーソナルコンテキスト機能を通じて「今日の会議で何が決まったか」「午後にどこへ立ち寄ったか」といった過去の出来事を質問し、スムーズに作業を振り返ることが可能になる。
常時周囲の音を聞き取るデバイスに対してはプライバシー侵害への懸念が根強いが、アップルは競合製品との差別化として厳格なプライバシー保護策を講じている。本機能はユーザーが明示的に許可を与える完全なオプトイン形式で提供され、終日動作させるか特定の場所でのみ有効化するかを細かく制御できる。
さらに重要な点として、デバイス上に実際の音声録音データは一切保存されず、会話の完全な文字起こし(トランスクリプト)も作成・表示されない。入ってきた音声データはセキュリティ保護された新世代チップ上でリアルタイムに処理され、要約情報のみが抽出される仕組みとなっている。
パーソナルな行動履歴や会話を自動記録するAIデバイスを巡っては、新興企業から専用のAIピンやウェアラブル機器が相次いで登場し、注目を集めてきた。今回のApple WatchへのAI要約機能の搭載は、日常的に普及している既存のスマートウォッチがその役割を直接取り込むことを意味する。
本機能の利用には、音声をオンデバイスで安全に処理できる新型プロセッサを搭載した最新ハードウェアが必要になるとみられる。ウェアラブル市場において、単なる健康管理トラッカーから個人の記憶を補助する自律型AIコンパニオンへの転換が本格化するとみられる。
引用元:9to5Mac