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米NVIDIAは同社製グラフィックス製品向け統合管理ユーティリティの最新版「NVIDIA App 11.0.9」を公開した。本アップデートでは、DLSS対応ゲームにおいて最新のAIレイ再構築(光線再構築)モデルである「DLSS 4.5」をドライバ側から強制適用できるオーバーライド機能が実装された。ユーティリティを起動することで自動的にアップデートが適用される。
今回のバージョンにおける最大の目玉は、ゲーム側の対応バージョンにかかわらず、最新のDLSS 4.5向けレイ再構築モデルをNVIDIA Appから上書き可能になった点である。
設定は以下の手順で適用できる。
これにより、光線再構築の処理に最新世代のニューラルネットワークモデルが強制的に割り当てられ、レイトレーシング時のノイズ低減やディテールの表現力が向上する。
新機能の追加に加え、パフォーマンス調整機能や動作安定性の向上が図られている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バージョン | NVIDIA App 11.0.9 |
| 主要機能 | DLSS 4.5光線再構築の強制オーバーライド |
| チューニング機能 | タイトル別Resizable BARオン/オフ切り替え |
| 対象タイトル追加 | 30タイトル以上(『Subnautica 2』『NBA 2K27』など) |
| 修正点 | マルチGPU互換性、フォトモード色再現、10ビット出力設定など |
従来のDLSS環境では、ゲームパブリッシャーがタイトルごとのアップデートパッチを配布してライブラリ(DLL)を更新しない限り、ユーザーが新しいDLSS世代の恩恵を受けることは困難だった。特に開発・保守期間が終了した過去のタイトルでは、旧世代のノイズ低減モデルのまま据え置かれるケースが多かった。
今回のNVIDIA App 11.0.9によるドライバレベルでのオーバーライド機能は、ゲーム本体側の更新に依存することなく、最新の学習モデルを直接注入できる画期的な仕組みである。日本のPCゲーマーやクリエイターにとっても、手持ちのRTX搭載グラフィックスカードのポテンシャルを即座に引き出し、お気に入りのタイトルをより高精細かつ低ゴーストな映像でプレイできる大きなメリットをもたらす。
NVIDIA Appは、旧来の「GeForce Experience」と「NVIDIA コントロールパネル」の統合を進める次世代プラットフォームとして開発が続いている。本アップデートは、同ユーティリティが単なるハードウェア設定ツールにとどまらず、ゲームごとのAI推論モデルを動的に差し替えるオーケストレーション基盤としての性格を強めたことを示している。
グラフィックスレンダリングにおけるニューラルネットワークの比重が高まる中、推論モデルのライフサイクルをゲーム本体から切り離してドライバ側で集中管理するアプローチは、今後のGPUソフトウェア設計におけるデファクトスタンダードとなっていくとみられる。
引用元:マイナビニュース