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米アップル(Apple)が、刷新されたSiri(アップルの音声認識型パーソナルアシスタント)のAI機能をサポートするフルサイズの新型「HomePod(アップルが展開する据え置き型の高音質スマートスピーカー)」の動作テストを行っていることが明らかになった。米ブルームバーグ(Bloomberg)のマーク・ガーマン(Mark Gurman)記者が今後の新製品ロードマップの中で伝えた。ただし同氏によると、新型スピーカーの発売は「目前というわけではない」とされ、直近での市場投入は見送られる見通しだ。

MacRumorsが報じたガーマン記者のニュースレターによると、アップル社内ではSiri AIとの連携を視野に入れた新しいフルサイズHomePodのハードウェア評価が進行している。
現行モデルである第2世代HomePodは2023年1月に発表された。初代モデルの一時的な販売終了を経て再投入された経緯を持つが、プロセッサにはApple Watch Series 7と同等の「S7」チップが採用されており、最新の大規模言語モデル(LLM)や生成AIタスクを端末単体で高速処理するには制約があった。
今回伝えられた情報では、アップルが2026年9月9日に控えるスペシャルイベントや来年初頭までに予定する14種類以上の新製品群の中で、新型HomePodの登場時期は直近のリリース候補には含まれていないとされている。
スマートホームハブとしてのHomePodに本格的な生成AIを導入する場合、スマートフォン(iPhone)とは異なるハードウェア的・機能的な課題が存在する。
| 評価項目 | 確認済みの事実 / 報道内容 | 現時点で未確認の課題・仕様 |
|---|---|---|
| AI機能 | Siri AIをサポートする新型フルサイズ機をテスト中 | 端末内ローカル処理(オンデバイス)の規模とクラウド連携の比率 |
| 発売時期 | ガーマン氏は「目前ではない(not imminent)」と言及 | 2026年内の発表見送り、2027年以降への投入時期 |
| ハードウェア仕様 | フルサイズ筐体での評価を実施 | Aシリーズチップ等の高性能プロセッサ採用やディスプレイ搭載の有無 |
同社が進めるパーソナルAI基盤は、高度なコンテキスト理解や画面情報の把握を強みとしているが、画面を持たないスマートスピーカーでは音声のみで意図を正確に解釈し、家庭内の複数ユーザーの声を識別してプライバシーを守り分ける高度な処理が求められる。
また、端末単体で推論を行うためのプロセッサ(NPU)性能と、常時通電スピーカーとしての発熱・待機電力のバランスをどのように取るかが未確認事項として残されている。
スマートホームおよび音声アシスタントの領域では、米アマゾン(Amazon)のAlexaや米グーグル(Google)のGoogleアシスタントも、生成AIによる対話能力の刷新を急ピッチで進めている。従来の固定的なコマンド応答から、文脈を汲み取った複雑な家電操作や家電トラブルへの自律的対処へと進化が期待されている。
アップルにとってHomePodは、家庭内のMatter対応スマートホーム機器を統括するホームハブとしての役割を担う。Siri AIの統合が実現すれば、単なる音楽再生デバイスを超えて「家庭内専属のAIコンシェルジュ」として価値を再定義できる可能性がある。
ただし、ハードウェアの大幅な刷新とAIの安定性検証には相応の時間を要するとみられ、ユーザーにとっては次世代機への買い替え時期を慎重に見極める段階が続きそうだ。
引用元:MacRumors