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AI検索エンジンを提供するPerplexity(ウェブ検索結果と引用元を統合して回答を生成するAI検索サービス)において、ソフトウェア推薦時に参照された情報源URLの約6割が人気ランキング上位10万サイトの圏外にあり、AI参照向けに機械生成された大量のウェブページが引用されていたとする調査結果を、調査機関のTrellner Researchが公表しました。

Trellner Researchは2026年9月2日、「CRMソフトウェア」から「博物館収蔵品管理ソフトウェア」に至る380種類のカテゴリーを対象に、Perplexityの検索モデル「Sonar」および「Sonar Pro」へおすすめ製品のトップ5を問い合わせる検証を実施しました。合計760回の問い合わせから抽出された7534件の引用URLと2055件のドメインを、ウェブサイト評価ランキング「Tranco」と照合したところ、以下の実態が明らかになりました。
| モデル | 引用数 | Tranco上位10万サイト圏外 | Tranco上位100万サイト圏外 |
|---|---|---|---|
| Perplexity Sonar | 3,767件 | 59.8% | 23.4% |
| Perplexity Sonar Pro | 3,767件 | 59.9% | 23.5% |
| 合計 | 7,534件 | 59.8% | 23.4% |
全引用のうち59.8%がTrancoの上位10万サイトに含まれておらず、さらに全体の23.4%は上位100万サイトの圏外でした。高精度モデルとして提供されているSonar Proにおいても、参照ドメインの分布傾向に大きな差は見られませんでした。
調査では、特定の3ドメイン(wifitalents.com、worldmetrics.org、gitnux.org)が合計21万5128件もの「おすすめソフトウェア」ページを公開している実態が確認されました。これらのサイトは共通のネームサーバーを使用しており、同一運営者による機械的サイト構築の可能性が指摘されています。
特にGitnuxのHTMLメタデータには「Facts & Grounding Page」や「machine-readable record」と明記されており、一般ユーザーではなくAIによるグラウンディング(生成AIの回答を外部の根拠情報と紐付けて事実性を担保する技術)の参照先となることを意図して設計されていたことが分かっています。
さらに、AIが提示した製品リンクの信頼性にも課題がみられました。調査された1502件の製品ドメインのうち17件はリンク切れとなっており、研究データ管理サービス「Dryad」の検索では、Sonarがオンラインギャンブルサイトへ転送されるURLを誤って提示する事例も確認されました。
今回の事例は、従来の検索エンジン最適化(SEO)に代わり、AI検索エンジンに回答の根拠として拾わせることを狙った「生成エンジン最適化(GEO)」または「AIスパム」の脅威を如実に示しています。
利用者が「引用元が明記されているから正しい」と信用してしまう心理を突き、機械生成された大量のコンテンツがAIの回答を誘導・汚染するリスクが顕在化しています。AI検索事業者にとっては、単なるクローリングだけでなく、参照先ドメインの信頼性評価や一次情報性の厳格な選別が不可欠な課題になるとみられます。
引用元:GIGAZINE